長い、長い冬を越して、

こうやって、いつの日も変わらない隅田川の雄大な営みを見ていると、

鮮やかな色の中に甦った春の風や、冬の間に固まりきった大地をその柔らかさで癒すかの様な太陽の光が、

やっと今年も帰ってきたことに気づく。


春の青に軽やかに染まった遠くの空を眺めていると、

ふと、その下に無言で広がる街並みや、動脈のように流れる首都高、そして風に乗って聞こえてくる通りの喧騒に、

ああ~なんていい季節になったのだろう

と、ただただ心を奪われる。


春の朝の訪問を受ける事の、

飾り気のない幸せ。



そんな風に、ボーっと見上げるあの青空の向こうでは、

地球上の隅々から放たれる生命力の奔流が巻き起こっているに違いない。