彼は
話し続ける。
一切返事をしない相手に
よく一人で話していられるなぁ。。。
彼の話を
うわのそらで聞きつつ
そんなコトを思っていました。
「さちが落ち着いたから
オレも再婚したよ。
家も建てたし、もうすぐ子供が生まれる。」
突然
大きなハンマーで
頭を殴られた気分だった。
こどもが・・・・・
うまれる・・・・・・
混乱しました。
頭の中は
何かがグルグルまわって
心の中は
ざわついていました。
子供が・・・
生まれるんだ。。。。
今までの彼の言葉と
彼の今の現実が
理解できませんでした。
私が手にすることができなかった幸せを
彼は。。。
心のどこかで
私は
彼をあわれんでいたのかもしれない。
好きな人と結ばれることなく
それでも諦められずに一生を過ごす。
そんな悲しい人生があるだろうか。
私は
当事者にも関わらず、
そんな風に思っていたのかもしれない。
そんな彼に
子供ができた。。。。
「女の子だったら
オレが名前をつけるコトになってるの。
さちの名前、もらうよ。」
「はい?
何言ってるのっ?![]()
ありえないんだけどっ
奥様にも子供にも失礼だよ、そんなの。」
「あははっ(笑)
やっと返事してくれたね。
名前は言わなきゃ分からないよ。
それに、
さちの話は付き合う前にちゃんとしてる。
それでもいいっていうから、結婚したんだ。
だって仕方ないじゃん。
今でも愛してるのはさちだけなんだから。」
何かのスイッチが
ブチッと入った。
結婚するのは
夫婦の問題。
奥様が
彼の気持ちを納得しているのであれば
それはそれでいい。
結婚したって
浮気する人は山ほどいる。
と思うし。
でも子供は違う。
奥様は所詮他人。
別れてしまえば赤の他人になる人だけど
子供は違う。
子供にとって
父親はたった一人。
なにがあっても
世界中に何十億という人間がいても
子供にとって
彼以外に父親はいない。
そんな重大な責任の重さを
彼は分かっているのだろうか?
私のコトを想って
一生一人でいるのなら話は分かりやすい。
そんなコトは決して望んでいないけど。
結婚するのも
二人が本当に納得しているのなら
それでいい。
でも
子供を作るのなら
もう奥様以外の女性を想ってちゃいけないと思う。
臨月の奥様がいる家から
想いを寄せる他の女性に
電話なんてしちゃいけないと思う。
まして
子供にその女性の名前をつけるなんて
絶対有り得ない。
絶対許せない。
夫婦は所詮他人。
この気持ちは
離婚経験のある方にしか
分かってもらえないかもしれない。
子供に対する気持ちの重みは
子供に恵まれなかった人にしか
分かってもらえないかもしれない。。。
私はこのブログで
一生懸命ママになろうとしている人たちを
たくさん見てきました。
彼女たちが
どんな想いで
赤ちゃんを待ち望んでいたのか。
自分の身も心も削りながら
辛い治療に耐えているのか。
彼の奥様は
幸せなことに、
苦労せず妊娠できたようですが
自分のお腹を痛めて子供を生むコトに
違いはありません。
そんな奥様がそばにいるのに
生き霊って何?
私は、
同じ女性として
妻として
彼を許せませんでした。
小学生の頃の初恋を
いまだに追い続けている
彼の一途な想いは凄いと思う。
報われないと分かっていながら
一生想い続けるなんて
並大抵の人ではできないコト。
でも、
それでも家庭をもったのなら
子供が生まれるのなら
その想いはもう、不信感でしかありません。
一生をかけて守るべきなのは
私じゃなくて奥様と子供。
何かあったら
すぐにとんでいく。
そう言う相手は、もう私じゃない。
「本当のオレは
さちに憑いてる魂の方なんだ。
ここにあるのは、ただの肉の塊。
それと一緒にいたいって人がいたから、一緒になった。
子供が欲しいって言うからプレゼントした。ただそれだけ。
それが浮気になるなら、ごめん。
でも、
さちがヤキモチやく必要なんて
全くないんだよ。
後にも先にも愛してるのは
さちだけなんだ。
これからもずっと一緒だよ。」
私の怒りを”やきもち”と
勘違いしていました。
でも。。。
そうかもしれない。
私を好きだと言いながら
他の女性との間に子供を作った彼
ではなくて、
子供を身篭っている奥様に対して。
そこに愛がなくても
子供がいたら幸せなのだろうか・・・。
「欲しいって言うから
プレゼントした。」
なんて、
苦労せずに子供ができた人が言える言葉。
やっぱり私
子供が欲しかったんだな。。。
なんて
あらためて思ったりしました。
私が諦めてしまった、
もう手の届かない幸せを
彼はいとも簡単に。。。
このもやもやした気持ちは
誰かに対する”やきもち”じゃなくて・・・・・多分ひがみだ。
私は
いろんなショックで
完全に放心状態でした。
彼はまた
延々と何かを話し続けていたけれど
私の耳には
まったく入ってきませんでした。
よく喋る人。。。
だからこの人、
好きになれなかったんだろうなぁ。
あぁもう・・・
面倒臭い。








「この靴下ね、
「へぇ~・・」

