【白内障手術】気をつけた方が良いこと まとめ③ | らびのブログ 〜Labyrinth〜 喘息と共に&日々のこと

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日々の出来事や成人発症した喘息の事…等々、あれこれボチボチ綴っていきたいと思います。

またもや遅くなってしまいましたが、続きです。




術後、正式な眼鏡作成は、3ヶ月待った方がオススメ


一般的には、白内障手術の後、眼鏡作成は1ヶ月ぐらい経ったらOK、と言われていますが。


自身の経験からで恐縮ですが、私は、3ヶ月待つのをオススメします。🗓️

術後1ヶ月程度だと、まだ度数や見え方が結構不安定でしたので。


私の場合、執刀医と今の主治医が別ですが。

眼鏡作成の相談をした時に、主治医の先生からも、やはり「2〜3ヶ月経ってから」と言われました。お母さん


だいぶ昔の話ですが、別の眼科医も「白内障術後の眼鏡作成は3ヶ月後」と患者さんに指示していたのを聞いた事があります。



手術で切開した創は、表面上はすぐに塞がりますが、眼の内部が完全に回復するのには数ヶ月かかるのだそうで。

切開創によって、乱視も引き起こされる事がありますし。

私のように、敢えて切開を加えることで乱視を作って、元々あった乱視を打ち消すように矯正する、というケースもあります。


創の回復と乱視を含めた見え方が安定するには、時間が必要だと思います。🕰️


自分もでしたが、特に乱視が強い場合は、度数などが安定するのに、より時間がかかるのではないか、と思いました。



更にですが、術後3ヶ月程度はドライアイも悪化しやすいので、見え方が余計に不安定になりやすいです。😢



不便ではありますが、術後まもなくは、仮眼鏡を作成して、正式に作るのは3ヶ月程度待った方が無難だと思います。👓

結局、合わなくて、また作り直し…になる確率も減りますしね。




一応、ご参考までに。



【検査データの推移】


全てレンズを入れ替えながら測定した検査の結果です。



6/2 左眼ノントーリック、右眼トーリックレンズ挿入後


  (近視度数)   (乱視度数)    (裸眼視力)

右 −4.00D      −0.50D           0.1

左 −0.50D      −2.25D           0.7


最初は、右眼が目標より強い近視になっていました。


左眼は乱視矯正されていない状態です。

モノビジョン状態の頃です。

数字上では0.7見えていましたが、実際は違和感のある見え方でした。



6/6 左眼トーリックレンズ交換手術日

  入れ替え直前のデータ


     (近視度数)   (乱視度数)  (裸眼視力)

右 −3.00D        −1.25D        0.2

左 −0.25D        −3.50D        0.6


同じくモノビジョン状態です。

右眼の近視と乱視度数が変化して来ています。




6/12  左眼トーリックレンズ入れ替え1週間後


  (近視度数)   (乱視度数)  (裸眼視力)

右 −2.75D       −0.00D        0.1 

左 −3.00D       −0.25D        0.1


両眼とも同じぐらいの近視度数になりました。

右眼の乱視はゼロでした。


6/13 仮眼鏡 処方度数 メガネ

左右とも −2.25D




7/6  術後1ヶ月


(近視度数)  (乱視度数) (裸眼視力)(矯正視力)

左 −2.25D     −1.00D       0.2        1.5

右 −2.50D     −1.00D       0.1        0.9


近視度数が減って来ました。


何故か左眼が特に見えにくくて、文字の濃淡がまだらに見えていたりしていた時期です。

乱視も少し強くなっていたし。

角膜の状態がまだ不安定だったのかも?




8/24  術後2ヶ月


(近視度数)   (乱視度数)  (裸眼視力)(矯正視力)

左 −2.50D   −1.00D       0.125     1.2

右 −2.50D   −0.50D       0.1         1.0

 

左右の近視度数が揃って来ました。


不思議なことに、数字上は右眼の方が乱視度数も強いのに、視力は右眼の方が良いんですよね。

利き目だから?なのかな?




9/14 術後3ヶ月・正式な眼鏡処方


(近視度数)   (乱視度数)  (裸眼視力)(矯正視力)

左 −2.50D   −1.00D         0.1       1.2

右 −2.50D   −0.75D         0.1       1.0



 遠近両用眼鏡 処方度数 メガネ


  (近視度数)   (乱視度数) (乱視軸)

右 −2.25D    −0.75D       20°         (遠方)

      −0.25D    −0.75D       20°         (近方)

  加入度数 +2.00D


    (近視度数)   (乱視度数) (乱視軸)

左 −2.25D    −0.50D       50°          (遠方)

      −0.25D    −0.50D       50°          (近方)

  加入度数 +2.00D


調節力が無いのもあってか、近方は乱視矯正のみで、ほぼ裸眼に近い度数になりました。

やはり、近方は裸眼で見るのが一番良く見える、という事のようですね。目



執刀医の先生からは、レンズ入れ替えの際に「左眼は近視も乱視も右眼より緩く合わせる」と説明されて、眼内レンズも左右で違う度数になりましたが。


結果的に、近視度数は、左右ほぼ同じになり、乱視度数は、むしろ右眼より弱くなりました。



なので、やはり手術後、ある程度時間が経たないと最終的な見え方の評価は出来ないと思います。






近視の手元合わせ→眼鏡は遠近両用が必要


良く眼科のホームページなどで「手元合わせにした場合は、遠く用の眼鏡が必要」と載っていますが。

「遠近両用眼鏡が必要」だと私は思いました。


遠く用の眼鏡、という言い方だと、てっきり近視だけの単焦点レンズの眼鏡で全て見えるのかと思ってしまいますが。


誤解を招きそうな説明というか、私も、ついそう思い込んでしまいましたが…。滝汗

(私だけかな?)


近視の単焦点眼鏡では、かなり不便です。ガーン


私の場合、先生からも「術後は、遠くを見るのに眼鏡が必要」だけしか説明されなかったので、近視の眼鏡だけで良いんだ、と、すっかり勘違いしてしまいました。


オマケに手術を決めて、執刀医の先生に院内紹介される前の話ですが、主治医の先生から「白内障手術をすると老眼になる」と説明されて。お母さん

「既に老眼始まっているけどな?」と思っただけで、「老眼になる」というのはどういう事なのかが、イマイチ分かっていませんでした。知らんぷり



そもそも老眼とは、水晶体が老化で硬くなる事により、ピント調節が出来なくなって来る状態なんですよね。

白内障手術では、眼内レンズに置き換えるので、当然、ピント調節は出来なくなります。

特に単焦点レンズでは、一点にしかピントが合いませんし。


手術をしたら完全な老眼状態になります。

近視の人が老眼になれば、近視の眼鏡をかけたままでは手元が見えなくなります。



なので、手元合わせにした場合「裸眼では」手元が見える、のであって、近視の眼鏡を掛けたら手元はほぼ見えない、と思った方が良いです。

「裸眼では」という但し書きが重要です。


元々、既に老眼鏡を持っていたり、遠近両用眼鏡を使い慣れていた人なら、当たり前の話かもしれませんが。アセアセ


老眼がまださほどではなく、今まで近視の単焦点眼鏡だけで対応出来ていた人は要注意です。
術前は、白内障とはいえ、水晶体はまだ伸び縮みする余地があるし、多少はピント調節出来ていたのが、術後は全く出来なくなるので…。ショック

よほど手元を見る機会が少なくて、眼鏡を外すのが苦にならないのなら良いですが。
でも、それなら手元合わせにしないで、遠く合わせで老眼鏡使用の方が良いぐらいですし。

術前と違ってピント調節力が無いので、眼鏡を外さないと確実に見えないので、外すのが相当頻回になると思います。
跳ね上げ式の眼鏡フレームにでもしない限り、結局、遠近両用を使用する事になる人が大部分なのでないか?と思います。


なので、遠近両用眼鏡にどうしても慣れない人は、術後、結構不便になってしまう可能性もあります。

遠近両用眼鏡を作成する時は、眼鏡店やレンズを慎重に選ぶ方が良いと思いますね。



眼科のホームページも「手元合わせにしたら、遠近両用眼鏡が必要」と書いてくれれば親切なのになぁ、と思ってしまいました。えー?

人によって生活スタイルが違うし、一概に言えないから、遠く用の眼鏡、という、実にザックリした言い方になるのでしょうけどね。


最も正確に言うなら、近視の手元合わせは「結局、遠くも近くも眼鏡は必要」…ですかね。



余談ですが。


術後2ヶ月ぐらい経った頃、執刀医の先生に診察ではなく院内で会って話をした事がありますが。お父さん

私の新しく作った眼鏡を見て「それは遠近両用眼鏡?」とサラッと当たり前のように聞かれました。驚き

まだ仮眼鏡の頃だったので「いえ、近視だけの眼鏡です」と答えたら、驚いた顔をされましたし。びっくり


もう、眼科医にとっては、白内障術後は遠近両用眼鏡を使うのが当然、と認識されているんだな、と思った出来事でした。



それは、さておき。



白内障手術によって、強度近視なら緩めて弱くする方が出来ますが、もし、40代前後の年代であれば、老眼に関しては逆に強くなると想定しておいた方が良いと思います。



そして、人間の水晶体はオートフォーカス機能付きの超がつく多焦点レンズですが。カメラ


眼内レンズは、多焦点と言っても焦点を合わせられる限度がありますし。

結局、眼内レンズか、眼鏡コンタクトのいずれかで遠近両用の多焦点レンズを使う事で、水晶体に代わる見え方を補っていくしかないんですよね。





術前にドライアイ対策を


元々、ドライアイのある方は、白内障手術で悪化すると思っていた方が良いです。

手術で使用する薬剤や顕微鏡の強い光の刺激、手術そのものの影響などもあって、眼の表面が荒れてしまいますし。


私も以前からドライアイがありましたが、特に術前治療もせずにいて、そのまま手術を受けたら、やはり術後に眼がゴロゴロしたり、パサパサしてしまって、かなり辛かったです。えーん


私の場合、角膜切開でダイレクトに角膜を切開していたので、余計に症状が強かったのかも?しれないと思いましたが。


補足:

白内障手術の場合、通常は強角膜切開といって、白目からアプローチする切開方法が多いです。

Dr判断や患者さんの病状によって切開方法も変わるので、一概には言えませんが、角膜切開を選択されるケースの方が少ないと思われます。

 


しかも、入れ替え手術もしているので、通常の白内障手術より切開創が大きいですし。

左眼の角膜には、今だに切開の痕がハッキリ残っているぐらいです。👁️


レーシック手術では、角膜を広範囲に切開するので、角膜の知覚神経が切断されて涙の分泌が減少して、術後半年ぐらいはドライアイになりやすくなるそうですが。


白内障手術は、レーシック程の切開はしませんし、創も小さいですが、それでも角膜を切開する事で影響はあるのかな…、と感じました。

素人考えに過ぎませんが。💦



そして、年齢が上がれば上がるほど、涙の分泌が減るので、ドライアイになりやすくなります。タラー

特に女性は、更年期以降、涙の分泌が減少するので、ドライアイの患者さんが多いです。


なので、白内障手術を受けようと決めたら、事前にドライアイも診察してもらい、場合によってはあらかじめ点眼薬で治療を開始する事をオススメします。



ドライアイがあると、眼が疲れやすくなるし、不快なだけでなく、見え方がかなり悪くなります。ネガティブ


せっかく手術をして、希望通りにピントが合っていたとしても、ドライアイのせいで良く見えなかったら、意味が無いですしね。


ドライアイを始めとして、角膜の状態については、注意を払った方が良いと思います。








以上、今の時点で、白内障手術において、気をつけた方が良いことを挙げてみました。



これらは私の体験したことに基づくものでしかないので、全ての人に当てはまる訳ではないことをご了承ください。🙇🏻‍♀️



単焦点レンズの話ばかりになっていますが、多焦点レンズについては、使用経験が無いので触れていません。


また、手元合わせだけで、遠く合わせ、中間合わせについても言及していません。

自身の体験だけの話になります。



何となくですが、平均して「良く見える」と仰っているのは、遠く合わせにした人、かつ比較的高齢の方が多い印象です。おじいちゃんおばあちゃん

白内障の罹病歴が長い人の方が、手術によって改善した事を自覚しやすいのかもしれませんね。


言い方は悪いですが、比較的若い現役世代だと、様々な活動をするのもあってか、日常生活で思ったより不便な点の方が、むしろ気になりやすいのかも?…なんて思います。


仕事でも運転でも、もちろん術前に比べればマシですが、思っていた程は快適にはならなかったというか…。ガーン

私の場合、ハローグレアが生じたので、尚更そう思ってしまいます。


老眼もまだ初期だったりすると、完全な老眼になってしまった状態に戸惑ったり。

私だけかもしれませんが。アセアセ


完全な偏見で恐縮ですが、ハローグレアと瞳孔径サイズの事や、完全な老眼状態になってしまう事などを体験した結果、白内障手術は高齢者に適した治療法なのだな、と思ってしまいました。

若年者には不利な事が多いというか…。😰



若い時と同じ見え方にはならない、と良くあちこちの眼科のホームページなどで説明されていますが、まさにその通りだと思います。


やはり元々の水晶体に勝るものは無い、です。




でも、白内障手術を後悔しているかというと、それは無い、ですね。


手術をしないでいれば、近視の度数もますます進む一方でしたでしょうし。

既に眼鏡での矯正視力も出なくなって来ていたので…。👓

仕事や車の運転など日常生活にかなり支障を来たしていたし、放置していても悪化するだけでしたでしょうしね。


私の場合、ステロイド白内障だからか、進行も比較的早かったので、もはや選択の余地は無かったです。🙅🏻‍♀️



なので、手術の結果を受け入れて生活していくしかない、んですよね。💪🏻



老眼状態は、遠近両用眼鏡で改善はしましたが、それでも日によっては手元が見えにくい日もあります。

眼鏡を外して裸眼にしても見えなかったり。


以前よりは減りましたが、今でも、眼を細めても点眼しても何をしても、近くも遠くもピントが合わない時もあります。😵

朝のうちは良くても夕方には症状が強くなるし。

明らかに術前より近方視で眼が疲れやすくなりましたね…。


ドライアイも治療を再開して、術後よりはだいぶマシにはなりましたが、それでも今の時期は乾燥でパサパサします。ぐすん

毎日点眼薬は必須ですね。


夜は、ハローグレア(スターバースト)で眩しくてツラいし。🎆

毎日車を運転するので、長く伸びた光で視界が妨げられて怖いぐらいです。

夜間運転用の眼鏡は使っていますが、実は、私の場合、昼間用のサングラスを掛けて丁度良いぐらいなんじゃないか?と思ってしまいます。🕶️


せめてハローグレアがもう少しマシになってくれたら良いのになぁ…、と思いますけどね。😮‍💨



不満ばかり並べてしまい、すみません。💦



手術によって遠方の視力や見え方は改善しましたが、同じく見え方に不具合もあった…と、いう事をお知らせしておきます。

やはり物事には良い点と悪い点がそれぞれある、という結論ですね。




これから白内障手術を検討される方に少しでも参考になればと思い、今回の記事にさせていただきました。

何かのお役に立てれば、幸いです。🙏🏻




長文でしたが、お読みくださってありがとうございました。🙇🏻‍♀️