一年越しの結婚指輪
こんにちは、「手作りジュエリーのClafoutis(クラフティ)」作家のmikoです。
本日は、結婚指輪を受け取りに夫と名古屋駅へ。
2か月ほど前にオーダーをかけて、昨日やっと担当の方からお電話をいただきました。
昨年4月末に結婚したわれわれ夫婦でしたが、結婚式を行わなかったこともあって、結婚指輪はないまま入籍しました。
わたしに一任された結婚指輪選びでしたが、じつは欲しいものは既に決まっていて、けれど予算オーバーだったためにどうしようか決めかねる状態に。
元ジュエリーの販売員、かつ自分でアクセサリーを作ってしまうほどに宝飾愛の厚いわたしとしては、どーしてもどーしても妥協できず、、、夫にわがままを言い、ついに購入に踏み切りました。
オーダーした指輪はこちら💁♀️
メレリオ・ディ・メレー『アネル』、5mm幅、pt950
実のところ、社会人時代にこの指輪の18kイエローゴールドを持っていたのですが、盗まれてしまって出て来ず仕舞い。ショックのあまり生きる活力を失っていましたが、当時は恋人だった夫が「俺がいつか買ってあげるからそんなに落ち込まないで」となだめてくれた思い出の指輪です。
メレリオは、1613年創業の超老舗ジュエラー。パリ5大ジュエラー(グランサンク)のひとつであり、現在では世界最古のジュエラーです。
Annelは、フランス語で「指輪」。聖人として列聖されているルイ9世が妻に贈った結婚指輪をデザインモチーフとした作品で、« Hors c’est annel point n’ay d’amour »「この指輪以外に愛はない(この指輪を愛のしるしとして)」と中世期のフランス語で刻まれています。
じつはわたくし、フランス文学の修士で専門は16世紀フランス文学。中世〜近代初頭を専門領域として研究していたため、この指輪はどストライクでした(指輪に書かれた文言自体は、現在のフランス語とほとんど同じです)。
わたしのために作られたと言っても過言ではない指輪(いや違う)。今度こそ失くさず、一生大切にしたいと思います。夫よありがとう。
ではまた、mikoでした。