自作ラジコン船の事例と問題の検証。

自作船の挙動と現象の検証です。(自分の自作作品の場合だけです)

その一、CL型巡視艇の事例です。

初期改装の段階で、中速域(約5ノット付近)からの増速時に。

[舵中央で、左舷側に旋回する]と言った現象が発生しました。

当初は、スクリュー関連かと思っていましたが。
よく、観察すると、両方の舵の角度が数ミリ(4度程)右舷側の方が、外に傾いていました。
$いごっそのブログ-CL98舵の修正01
略図01

このズレが原因かと考えました。
舵軸の修正後は、勝手に旋回する現象は無くなりました。

上文の発生原因は、(舵軸のズレ)と半滑走状態からの安定感性能の低下も一つの要因と考えています。

次に、

旋回時の、[倒れ過ぎ現象]に付いて。

低速旋回の時は、普通ですが。
中速(約5ノット付近)から旋回傾斜が、極端に発生しました。
最大船速状態にでも入れば、上甲板に越水し、最悪、転覆しそうでした。

この現象は、当初、V型船底特有のものと考えていました。

再三、考えて見ると、以外にも、見落としていました!。

これも、舵軸の設置角度でした。

皆さんの、推察どうり。

舵を垂直に設置してたのが原因でした。


$いごっそのブログ-舵軸 の誤差
略図02
初歩的なミスでした。

以降は、軸の先端を後方へ少し、ずらしています。
この、加工で、高速旋回の倒れ込み現象が、かなり、緩和されました。

舵加工関連です。
スタンチューブ等の突入角度が強い時に。

船体形状とか、内部ユニットの関係で、スタンチューブの角度が変更し難い時に。
(自分だけでしようか?)

舵板先端に水平板の様な物で、水流の方向を船体の水平軸に近い程度に修正しています。
無い状態では、最大船速が約8ノット辺りが、装着状態では、約10ノットに達します。
あと、舵の効き具合も改良出来ました。(シリングラダーの様に上部には着いていません)

この、事例と内容は、自分のCL型巡視艇での検証ですから。
どの船でも適用出来るとは、限りません。
個々の船体の仕様状況で効果的でも逆に、性能悪化する事もあります。
*(参考程度にして見て下さい)*