コンテンツビジネスの無料化とその行き先 | 工藤尚規@ナオの自由きままな放浪記

コンテンツビジネスの無料化とその行き先

たまには仕事で真面目な記事を・・・。

今、WEBコンテンツの無料化が止まりません。この是非を論じるのは意味がないので、今後の予想を書いておこうと思います。

恐らく今後、WEBの収益ベースは広告と小額サービス(月額数百円程度)のみとなり、高額有料サービスは衰退します。企業の収益モデルは広告か、広告元である、物販・(リアル社会においての)サービスに特化すると考えています。つまりコンテンツ供給者は基本的に広告費で賄われる事になります。

webでの成功事例は広告媒体になるか、優秀なコンテンツホルダーになるしかないでしょう。お金を生む場所は物販、サービスに依存すると思います。そういった意味では強いのは流通力のあるamazonや家電量販などECビジネスや、実店舗でしょうね。

つまり、収益を上げるためにデジタルコンテンツをwebで売り続ける事は不可能だと思います。音楽、映像、ゲームについて言えば、希少価値をつけ、ファンを獲得し、物販で販売すれば意外とCD、DVD業界は生き残るかもしれません。M3を見ていてひしひしと感じます。

ヒトはモノを買わないのではありません。モノは買い続けるのです。サービスも利用します。でもwebは無料で使いたいのです。そこにはリアルがないから。ヒトはリアルにお金をかけるのです。

以前からいろんな人に伝えているのですが、利益を上げるには商売の単純構造を理解する必要があります。ヒトがモノ(サービス)を消費するビジネス以外、ビジネスは存在しないのですから。

これからの世の中、そういった商売の根幹が生き残りやすいのかなって予想します。これはB to B、B to Cにおいても同じだと思います。古い商売や技術、サービスがチャンスかもしれません。

時代は移り変わり、技術は発展していきますが、人間はさほど変わらないものだなって感じますね。