あっという間に6月も中旬に近づきました。

5月は太田市、富岡市の楽器別の講習会や、高崎市や安中市の中学校の部活のクラパートレッスンをさせていただきました。

また5/30には、木管五重奏団Pentasの演奏を高崎市立久留馬小学校でさせて頂きました。文化庁の芸術家の派遣事業という、音楽の授業時間内に演奏をお届けできる制度で、文化庁が経費を負担するため、学校の経費は一切かかりませんので、学校の先生でご興味を持って頂くことがありましたら、ぜひご連絡をお待ちしております。


さて、クラリネットの初心者の段階から大切なワンポイントレッスンを書いてみます。


今回はロングトーンについてです。


息づかい、呼吸とロングトーンは全ての管楽器の基礎となるもので、まずこれ無しには管楽器の演奏は成立しないといってもよいものです。


自然な呼吸で息を吸い、音を長く一定の音程とスピードで伸ばせるということが全ての演奏の基礎になります。


上手な人は呼吸がスムーズかつ、息を吐く間常に腹筋を使い続けてスムーズな呼吸ををコントロールし、音楽をつくり出します。


上手になりたい場合は、ロングトーンの練習を欠かさないことがとても大切です。(ひとつの音を長く伸ばす練習)


逆にロングトーンが出来ていないと、この先にあるタンギングや速い連符、抑揚をつけることなど、様々な技術で行き詰まります。


また長くやっていなければと露骨に音が悪くなりますし、逆に数分のロングトーンで音質はアップします。

管楽器は指を押さえただけでは音は出ません。

全ての基本は息です。

もちろん、指も大切なのですが、出来るようになるには優先順位は常に息が先です。


ぜひ信じてやってみてください。


ヒント

●息を満タンに吸い、お腹の底から真っ直ぐ吐き出すつもりで(最初から一定の同じスピードの息で)

●自分の一番いい音を耳を使って求める

●響き、息のスピード、伸びはあるか、揺れていないか、音の始まりははっきりスムーズか。一定の良い音程か。

●感覚的に気持ちよく息が音に変わっていればOK

●腹筋は常に使っている

●アンブシュアにも適度な支えが必要だが、

あくまで息がアンブシュアに負けないことが必要。

●音が遠くの方に伸びやかに真っ直ぐ伸びていくイメージ

●一回の呼吸で自分の息を使いきる最長のロングトーンがおすすめ


基本のロングトーンの息の使い方を元にして、

その時の演奏する曲の音楽表現に必要な息使いを考え、選び、使っていくイメージです。

基本のロングトーンからイメージをプラスして表現を広げます。


スポーツや勉強と同じで、体と頭を使い、鍛え、最終的には感覚を使い続けるために練習します。


限られた短い時間の中で、いかに濃い練習ができるのか、頑張っていきましょう。