二宮和子先生のリサイタルに行ってきました

昨年、予定されていたリサイタルでしたが、最初の緊急事態宣言中だったため、延期したコンサートです。
コロナ対策のため終演時間を早くする関係で、残念ながらパスカル「6つの小品」は3曲に、日本初演のテイトの三重奏曲はカットされました。
「次の機会に…」と二宮先生ご自身でMCがあり、大きな拍手があがりました。
二宮和子先生、私個人的には日本を代表する女性クラリネット奏者の第一人者として、人間国宝的な方だと思っています。
さて、リサイタルの感想ですが、今回思った大きなこと。
「二宮先生って同じ人間かな
」

でした。
いや、生まれつき違いすぎるところはたくさんあるのは知ってますが、人種とか性別とか同じところもたくさんあるはずなんです。
しかし、なんかもう「神の領域」に達してる…じゃなく、どっぷり神の領域で、真似は出来ません。
特に、先生の年齢の時に、同じレベルの演奏はできると思えません。

(今も出来ませんが
)

プログラムを見ても、この曲をリサイタルで演奏なさる体力に驚かれる方も多いと思います。
ちなみにアンコールは、シューマン「幻想小曲集」1楽章でした。
私、プログラムの最初とか二部の最初とかで、演奏する曲ですが



ドビュッシーだって、1曲目とか2曲目とかに演奏するのが多い曲ですが、一部のトリ。(しかも完璧な演奏。)
どちらも「体力あるうちに演奏しよう」と思う曲ですよ。
今回、久しぶりに先生のパスカルが聴けると、楽しみにしていましたが、演奏短縮のため3曲に。
でも聴いてて、急に大学時代のレッスンを思い出してしまい、涙があふれました。
(大学時代は、私は濱中門下です。)
パスカル「6つの小品」を勉強会で演奏することになり、緊張しながらケアレスミスだらけで演奏しました記憶があります。
しかしなぜか、珍しく先生にお褒めいただいた曲です。
久しぶりに演奏したいな…と思いました。
濱中先生も、二宮先生のリサイタルは、天国から聴きにいらしてたに違いありません。
二部はクラリネット、チェロとピアノの三重奏曲。
アンサンブルの素晴らしさ。
「音が溶けて一つに聴こえる」のは二宮先生のアンサンブルでしか聴いたことありません。
普通は3人で演奏したら、3つの音が聴こえますが、先生の演奏は音が溶け合うんですよね

久しぶりに先生の演奏をお聴きして、ものすごく元気になりました。
私もがんばらないと…です



二宮先生、コロナ禍にも関わらず、ご盛会おめでとうございます

次回も楽しみにしております。
またたくさん、勉強させてくださいませ

あ、最後にもう一つ…
リサイタルのポスターより、実物が10倍おキレイでした



このあたりも「神の領域」かと

真似は出来ませんが、見習ってがんばります


