今日はモーツァルトのクラリネット五重奏の初練習がありました
サガカルテットのメンバーは、とても優しくて感じの良い方ばかりです
嵯峨さんご夫妻以外は、今日、初めてお会いする方たちだったのに、とてもお話ししやすくて練習中も楽しく過ごせました。
ピアノ五重奏も同じ日に練習するため、クラリネットで2時間、ピアノで2時間の弦楽四重奏はぶっ続け4時間練習になりますが、カルテットの方は慣れてらっしゃる様子でした。
吹奏楽やオケならともかく、室内楽でぶっ続け4時間練習を管楽器がやると、かなりきついものがあると思いますが、弦の方々は素晴らしいスタミナです
さて、モーツァルトのクラリネット五重奏は、最初は早めのテンポでスタートしましたが、私が「少ーしだけ、テンポ落ち着き気味でお願いできますか」とお願いしてみると、その『少し』加減が最高にばっちりのテンポで前奏をくださいました
これは感動ですね
4楽章も「遅めにしますか」と聞かれて、「遅め
というほどではなく、爆走
でなければ…」と微妙なニュアンスで言ってみたのですが、ばっちりのテンポをくださいました
こんな気持ちが良く匙加減が通じたのは、初めてかもしれません
3楽章、繰り返しばかりなのですが、その中で途中のトリオで、「リピートしたあとは、エコー(山びこみたいに、ppにする)にしますか」と聞かれたのですが、「いえ、トリオの最初がpで、リピートしてもpで、リピートの後の同じメロディをppで行きます。」と言ってみると、ほかの方は、いつもエコーにするとのこと。
そこで、初めて会った方にこういう話をしてよいか、悩みつつも、自分のイメージをお話ししてみました。
(イメージそのものは、詳しくは書いていいかわかんないので、とりあえず割愛。)
トリオの最初は情景描写。
リピートでもう一度同じカメラワークで映像が動くと、そこでただの風景ではなく、登場人物の感情が垣間見えるのです。
だから、同じカメラワークで行くため、リピート後も強弱は変えない。
(実際には強弱は変えませんが、音質を変えます。微妙に。←微妙に変えられるように、がんばります)
リピート後の同じメロディは、その登場人物の夢。
良く考えると、絶対にかなわないんだけど、そこではまるですべての願いが叶うかのような、「この夢は現実になる」と確信してしまうような、そんな夢。
だから、ふんわりとppで始めたいんです。
ppのリピート後は、また夢見るようにppのまま、もう一度夢を語ります。(テーマは「無償の愛」)
だから、楽譜通りで同じ強弱で行きたいです。
…カルテットの皆さんは、とっても驚いた顔をなさっていましたが、深くため息をつくと、嵯峨さんが一言。
「関根さん、うちの子と似たようなこと言ってるよ。そっくりなイメージでうちの子は曲を作ってたよ。」
えーーーっそうなんですかっ
すると、「もう一度やってみよう。なんかわかったよ。」とおっしゃって、もう一度やってみると…。
できちゃった
もう、このまま本番でも大丈夫なのではないかと思うくらい、最高のアンサンブルで
練習は1時間半で4楽章まで終わり、時間が余ったので一番要になる1楽章をもう一度合わせて終わりました。
もちろん、私の方で課題も見つけました。
弦楽四重奏がカッコいいと、こちらももっと練習しなくちゃって、本当に思います。
来週の合わせまでに、もう少しレベルアップしたモーツァルトを演奏できるようにしたいと思います。
もっと上を目指せるって、課題が見えて来るって、とっても幸せなことですね
がんばりまーす