黒崎功仁彦先生のレッスンは、細かく一つ一つの音を考えて大事にするというものです。
でも、クラリネットの二宮先生もよく、「アナリーゼは細かくやればやるほど、音楽のスケールは大きくなる。」とおっしゃっていました。
それを「細かくやってるよ


自分のソロ譜にもたくさんの注意点が書いてあるけれど、同じことがスコアにもありました。
そう、先生ご自身が、レッスン中にスコアに書き込んでくださったものです。

涙が出るほど懐かしく、もう10年以上前に天国に行ってしまわれた先生が、今、まさにここにいらっしゃるような気持ちになりました。
いつものように、ウィーン在住の先生にお手紙を書くように、天国にお手紙を出したくなりました。

「トリルのあとの、主音へ解決したときは、主音でfreud

「短調への転調は、お母さんの死を意味する」
などなど、いろんな注意書きが出てきました。
そんな先生の音源は残っていませんし、先生ご自身、日本にいらした時もソロは演奏なさいませんでした。
「僕の言っていることは、完璧に息子が演奏しているから、僕は弾かないんだよ

だから、先生の言っていることを演奏で聴きたかったら、息子のを聴いてね。」
そう微笑みながらおっしゃった先生のお顔が忘れられません。
動画で息子さんの、ヒロ・クロサキ氏の演奏を見つけたのでご紹介します。

↑ヘンデル ヴァイオリンソナタ イ長調 HMV372
バロックヴァイオリンの天上の音に、癒されてくださいませ~
