今朝、津波で流されて多くの子供たちが亡くなった、大川小学校の近くに住んでいる64歳の男性のことを、テレビ(とくダネ!)で見ました。
震災後、はじめてのお盆を迎えるこの方は、大川小学校に通っていた2人のお孫さんと息子さんを亡くされたということでした。
多くの住民の方が、ほかの地域に避難されるなか、この方はなんとか町を復興したいと、仮設住宅に残っているそうです。
でも、「復興は難しいかもしれない」と。
「なんとか復興したいってこの町に残ったけど、一人残ったってなんにもできないよ。」と、さみしそうにおっしゃっていました。
初めてのお盆…
大きく迎え火を炊いて、お孫さんの名前を書いた提灯を玄関にかけて。
「うちの孫は賢かったから、こうやって書いておけば、きっと帰ってくるから。」
…もう、涙が止まりませんでした。
朝から、号泣しました。
泣きすぎて、一日中、目が痛かったです
こんなことを書いて良いかわかりませんが
…実は、この数日、秋のチャリティコンサートのプログラムを作っています。
たくさんの演奏者が出演くださるので、大変うれしく思っていますが、どうしても限られた時間内のコンサート。
時間の都合でカットになった曲もたくさんあります。
私のソロも、本当に短いものにしました。
(私のソロはカットしても良いと提案もしました。)
でも、「この曲もやりたい」とか、「どうしてカットになったのか」など、いろいろご意見が飛び交っています。
やる気があるのは嬉しい。
ご協力には感謝しています。
だけど、今、何のためにこのコンサートを企画したのか、原点に戻るべきです。
被災地の方のことを、考えていきたいのです。
今回の出演者は20人弱。
全ての方のご希望には沿わないと思います。
もし、「もっと出番を増やして」というご希望のある方は、ご自分のリサイタルでおやりになってください。
きついことを言っているかもしれませんが
誤解されてしまうかもしれませんが
でも。
なんのためにチャリティをやるのか、今一度、考えてほしいのです。
この震災で、多くの方がお亡くなりになりました。
愛する家族を失った方。
大事な友を亡くされた方。
私たちにはその悲しみは、想像できないほど大きなものだと思います。
「あまりのことで、まったく想像ができない」とおっしゃるかたもいらっしゃいますが、私だって想像できません
想像できないほどの悲しみ、だからこそ、どんなにお辛いかと思うのです。
だからこそ、せめて、気持ちだけは、よりそって生きていきたいと思うのです。
私には力がありません。
なんにもできません。
だからこそ、収益金全額寄付のチャリティコンサート企画を立ち上げたのです。
共演者の皆さま、そして、同じお気持ちを持つ音楽家の方々。
どうぞ、今一度、私と一緒に原点に戻って、被災地の方のために、演奏という名の「祈り」を捧げていきませんか
共に生きていきましょう