4月29日(金・祝)に、國中均先生の講演会に行って来ました
國中先生は、小惑星探査機「はやぶさ」のエンジンを開発、「はやぶさ」の小惑星探査ミッションのチームで中心的な存在だった方です。
なんと、私にもわかる説明をしてくださって、2時間があっという間でした。
音楽家にわかる物理って、すっごいです
國中先生は今まで世の中になかった「イオンエンジン」を研究、開発されました。
研究7年、開発7年、実際の航行7年、計21年の歳月を「はやぶさ」に費やしたそうです。
あまりにも楽しい講演会で、ノートに10ページを超えるメモになりました。
その中で、もっとも印象に残ったのは、先生は研究途中で「〇年後にこの研究を実用化できるか?」と聞かれ、本当は世の中にない物を初めて作るのですから、何年後にできるかなんてわからない、実際には自信がなかったのですが、それをそのまま言ってしまうと、研究費用はほかの人にいってしまうため、そこは「できます」とはったりを言ったそうです。
言ってから、あわててその研究を本当にその期間内に完成させたのだとか。
そこで、先生からのメッセージ
「宇宙進出には、ハッタリ(ツッパリ)が必要だ」
これには、会場がどっと沸きました。
「はやぶさ」が探査した小惑星「イトカワ」は、なんと、500mほどの大きさの岩(?)なのだそうです。
ごつごつした「イトカワ」の写真が、段々アップになっていき、この姿が映し出された時には、会場のあちこちからため息が聞こえました。
感動
なんだか、一目ぼれした時みたいに、この一つの岩を見つめてしまいました。
(人間には一目ぼれしたことはないんですが)
本当に、アポロ13号並みの大変な航行をした「はやぶさ」ですが、奇跡の帰還までの話を聞くと、まるでドラマのようでした。
最後に先生から伝えたいこととして、3つありました。
1、未来は決まっていない
決まった未来はない、創る未来しかない。
2、負の応援に刺激されて、研究を続ける。
3、挑戦なくして未来は開かない。
(あのとき、できないと言ったら、すべてなかった。)
…なんだか人生観が変わる講演会でした。
すてきでした
音楽とは違う分野の講演会ですが、また分野の違う講演会に出かけてみたいと思います。