未だに余震は収まらず、東北の方では今日も震度5強の地震があったようです。
余震の被害はわかりませんが、余震が来るたびに、11日の大震災を思い出し、恐怖におびえている方々は多いのではないでしょうか…


被災地の方に、あらためてお見舞い申し上げます。
今日から4月。
不安な中で新学期を迎える方もいらっしゃると思いますが、どんな状況でも前を向いて歩いて行きましょう

日本中でがんばっていきましょう

今まで、自分の演奏した動画を載せたことがありませんでしたが、今回は『ハナミズキ』をご紹介したいと思います。
クラシックの動画があればもっとよかったのですが、まだ制作していないため、ポップスで失礼します。
さて、この18日間、私が何を考えていたかというと、なんとか東京でチャリティコンサートができないか、考えていました。
音楽家として、できるのはこの程度のことですが、少ないながらも、いらしてくださったお客様の心を少しでも癒し、さらに義援金も送れたら、一番良いと思うのです。
阪神大震災の年は、その年の11月に神戸女学院の教会でチャリティコンサートをさせていただきました。
(そういえば、その時、大震災以来、声を失ってしまった方が、コンサートの後に声が戻った…ということがありました。)
神戸で、復興の兆しをニュースで見ていた私たちの目に飛び込んできたのは、まだ倒れたままの高速道路と、たくさんの仮設住宅でした。
そのあと、東京に帰ってからもずっと考えてしまい、友人と2人でクリスマスに、表参道と渋谷公園通りで街頭で演奏して、募金をしようということに。
それから、2週間、毎日仕事が終わると二人で集まり、一軒ずつ、「国立音楽大学のOBですが、こちらの敷地内で、演奏して募金を集めさせてください。阪神大震災の被災地に送らせてください。」と頭を下げてまわりました。
しかし、残念ながらほとんどが冷たく断られてしまいました。
大きなビルの事務所では、怒鳴る方が多かったです。
「おまえら、ばっかじゃねえの

「うるせえ


…など、いろいろ言われましたが、それでも頭を下げて、「お忙しいところ、ありがとうございました。お邪魔しました。」と涙をこらえてまわりました。
すると、二つ返事で「いいですよ


お一人は渋谷公園通り、山手教会の牧師先生。
もう一人は、原宿駅から表参道に向かってすぐにある小さなパン屋さんの店長さんでした。
この方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです

23日は渋谷、24日は表参道と、合計13時間半、2人で交代で演奏して、集まった募金額は15万6565円になり、全額を被災地に送らせていただきました。
あれから15年…その間、中越地震の時は私自身の体調の問題があり、自分が募金させていただく以外はなにもできませんでしたが、中国やチリ地震の時は、何人かの熱心なキリスト教の信者さんや、牧師様に「チャリティコンサートをさせていただけませんか

答えは「あなたが、うちの教会の信者ではないから。」でした。
つまり、その教会にもクラシックの音楽家がたくさんいるのに、信者でもない人を呼んでコンサートをするわけにはいかない…というのが理由です。
キリスト教でない、新興宗教の方にも聞いていただきましたが、こちらも「受付に募金箱を置いているのに、わざわざコンサートなんてする必要はない」と言われました。
こうやって考えてみると、15年前、よく山手教会の先生は二つ返事OKしてくださったものだと思います。
あの時、そのまま教会に通っておけば良かった。
あんな素敵な先生には、お会いしたことはありません。
特定の宗教を持たず、しかし信仰心と教えを勉強することは忘れない…という私のスタンスを、通してきたばかりに、こんなことが起きているのです。
だったら、自分が信頼できる教会に通っておけば良かったと思います…。
今回も一般のホールではホール代がかかってしまうため、特にホールでなくて、無料で貸していただけるところか、安いホールを探さなくてはならず、計画停電も詳細が分からないので、まったく進んでいません。
何もできないのは心苦しいですが、もう少し、何か良い案が出て話が進んだら、ぜひご報告させていただきたいと思います。
もし、なにか案をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただけたらと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
長々と書いてしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます

