私と夫のコンビは交際期間合わせると、20年を越える。10代の最後のあたりから一緒。
その間にいくつも難問があり、それでも夫は一緒にいてくれた。
夫は優しく、穏やかで、私の存在をすべて包んでくれるような心の体温の持ち主だった。
自分をここまで大切にしてくれる人に初めて出会った
機能不全の家庭に居るよりも、私は夫に依存するようになり、
時には、試し行為や、自傷行為をしたり暴れたり暴力をふるった
その後のマンション売却や、
会社退職
うつ治療
不妊判明治療開始
無事授かる
育児奮闘
自傷行為がおさまる
様々なことを一緒に乗り越えてくれた
何一つ否定をすることなく、私を肯定してきてくれた
どこを思い出しても、本当に波の激しい人生で、どこのページを開いても夫が居てくれた
昨年のPTAトラブル、父の大病のあいだ、鬱は少なく、乗り越えていたのに、突然同時に鬱が再発。
自分が生きるより、家族が生きていてほしいからすごく突っ張って無理してた
それがプツンと切れたように
日々寝込むようになった
夫が先月のある日に言った
「記念日の日はどこかいこうね」
昔から、男気質の私が計画をたて、完璧な一日になるような関係性だった
だから、夫からそんな一言を聞いても、申し訳無いがまた無計画に外に出て、ランチは気がつけばどこも列~、ただ、ブラブラ~なんだろうと思うと、別にどっちでもいいけど
あたしゃ体調次第だよ!
というと、うんうん、大丈夫だよと言われ、しばらく忘れていた
当日、起きたとき、ダルかった。
娘を学校に向かわせたあと、リビングに戻るとなぜか夫がピシッと着替えてるのだ。
「あの。。今日どこいくの??」
「◯◯◯だよ」(私に今まで今後も関係ないシャレオツな世界のハイブランドが並ぶような街名)
「へえっ?!服とかは?!なに着たらいいの?!ホワイトの細身デニムならセーフ?!」
「うーん。。やっぱりスカートかなぁ」
「なにそれ!授業参観用しかないよぉ!!靴は?!uggなんてぜったいだめじゃん!もーやだぁ、納戸探してくるぅーーーーーー」
この一年、鬱により一軍の服装なんて皆無。
断捨離にてほぼ昨年スカートなんぞ捨てている。
ほんと過呼吸になるほど家駆け回り、鏡をみては戻り、を繰り返してなんとか誤魔化オシャレをして、入学式用のヒールをはいて、ソラナックス流し込み、リポビタンDをなぜか飲み干し、ひさしぶりの「カッカ!!」というかかとを鳴らしながら、夫と駅に小走りで向かったのだった。
つづく。。。。