南のKBSが放送したウリハッキョ。
KBSとは南の国内最大の放送局。
過去には「冬のソナタ」などを放送したことで知られている。
ここの社長は大統領が直接任命するようだ。
そのKBSがウリハッキョについて放送した。
3月5日22時から54分間。
それだけでも、シンプルにすごいことだろう。
KBSは「3.1運動100周年特集」のひとつとしてウリハッキョを取り上げた。
タイトルは「'朝鮮学校' 在日同胞 民族教育 70年」
内容はタイトルの通りである。
「朝鮮学校を知ってますか?」というクォン・ヘヒョさんのナレーションから始まり、東京中高に通う生徒たちの日常が映される。
そして、「高校無償化」適用運動。
京都でのヘイトスピーチ。
国語講習所。
4.24教育闘争。
大阪地裁での勝訴。
ジュネーブへのオモニ代表団。
大阪朝高ラグビー部の花園進出。
安英学選手や東京中高校長先生、ウリハッキョに子供を通わすオモニや弁護士など10人ほどのインタビューもある。
そして、金福童ハルモニの想いも。
これを見て私は思ったことがある。
3.1運動の特集で、なぜウリハッキョなのか。
それは、3.1が朝鮮の自主独立を求めた全民族的運動だったから。
それは、北南両首脳の勇断で朝鮮半島に平和と繁栄、統一の時代が訪れたから。
理由は色々と挙げられるだろう。
だか、これだけは確信した。
朝鮮半島の統一への動きは、在日同胞にも確実に良い影響を与えているということだ。
4.27がなければ、この放送はなかっただろう。
9.19がなければ、この放送はなかっただろう。
この放送を見た南の同胞たちは何を思うだろうか。
この放送を通して、初めて在日同胞を認識した人がいるかもしれない。
この放送を通して、ウリハッキョに「高校無償化」が適用されるべきだと考えた人がいるかもしれない。
この放送を通して、在日同胞すごいじゃんと思った人がいるかもしれない。
南で放送された理由は、
4.27を喜べた理由は、
3.1運動100周年を大事だと思えた理由は、
私たちが存在したから。
民族を守り、ウリマルを学び、ウリハッキョを作り、朝鮮人として生きた在日同胞が、日本の地でもしっかりと「存在」したから。
私はこう思う。
私は放送を見て、「がんばろう」と思った。
「存在し続けよう」と思った。