こんにちは。ボランティア団体「経世済民部」設立思案中の平良です。
現在、就労相談員から移動になり、学童で働いています。
今日は、わたしが学童のおやつの時間に子どもたちに伝えている「心がけ」についてお話します。
中高生の進路指導にも役立つかと思いますので、オススメです。
食べる時は常にいろんなものに感謝する
おやつを取るとき、こどもたちの前でわたしが実践しているのは「いろんなものに感謝して食べる」ことです。
具体的にどういうことをするのかと言いますと、
例えば、その日のおやつがパンであった場合
「小麦粉を作ってくれた人、運んでくれた人、袋を作ってくれた人、売ってくれた人、いろんな人に感謝します」と言ってから食べる
ということです。
こうすると、子どもたちも「じゃあ他にどんな人に感謝しよう」と連想ゲームのように考えてくれます。
そして、いつもの食べ物が普段と違って、より美味しく感じられる、と思うのです。お腹いっぱいになるよりとても満足できるかと思っています。
いろんなものに感謝して食べると進路決定にも役立つ
そして、この事は進路にも役立ちます。
なぜなら、一つの食べ物を用意するためにいろんな人の手がかかっていることが分かるからです。
パンが好きな子がパンに関する職に就きたい場合、選択肢はパン屋さんだけではありません。
パンを美味しく作るために小麦農家が挙げられます。
海外産の小麦粉を買う場合はバイヤーという選択肢が挙げられます。バイヤーだけでなく、良い保存状態で輸送するためには物流会社の力も欠かせません。
そして、工場で作る場合は設備メーカーさんの力が必要です。鮮度を保って輸送する場合は、専用の袋を開発している人々の力が必要です。
このように、パン一つに関してもいろいろな人の手がかかっています。
感謝して食べると自分の視野を広げる効果も出てくるのです。
だから、常に「感謝して食べる」ことが大事です。
いろんなものに感謝して食べることの由来
この発想は、曹洞宗など禅宗派の方々の食事の際のお祈りの言葉「五観の偈(ゴカンノゲ)」から来ています。
そのお祈りの言葉の中で「功の多少を計り、彼(カ)来処を量る」という文言があります。
意味は「この食事がここまでやって来た経緯に思いを馳せます。この食事のために、多くの人や生命の功労がありました。そのことに感謝します。」というような内容です。
わたしは、本でこの言葉を知ってから毎回の食事で唱えるようにしました。すると、この考えにたどり着きました。
進路とは、感謝することから始まる
そう考えると、進路を決定するとは「感謝すること」に始まると思います。
今の世の中、荒んだ世の中だとよく言われます。
「荒む」とは、荒れた大地に一人きりで寂しい状態だと考えています。つまり、「荒んだ世の中」とは「寂しい状態」です。
寂しい状態だと暗くて進路なんて考えようとも思わなくなってしまうのではないでしょうか。
「この競争社会でこれから先どうやって乗り切っていけばいいんだろう」
「一人になりたくない」
進路に迷っている皆さんは、このような考えも心の根底にあるかもしれません。
それは不安でたまらない状況ですよね。
では、どうするか。
周囲と繋がっていることを確認したら良いです。
仏法に「諸法無我」という考え方があります。
これは、「この世の全て自分だけで成り立っていることはなく、常に何かとつながっている」という意味です。言い換えると「つねに自分は一人じゃないんだよ」ということです。
自分が生きているのは自分一人だけの力ではありません。空気や水などの存在があって、日本においてはいろいろな国との貿易があって成り立っています。だから、いろんなものに感謝するべきです。
そして、「わたしの生活は地球のいろいろな人や生き物の力によって成り立っている」ことが自覚できたら、その意識で新聞を読んでみてください。
そこで気になった記事はあなたが意識しているもので、良くなってほしいと願っているものであります。そのために道すじを選択し、命を燃やす方がより有意義な生き方ができるのではないでしょうか。
みなさんが、自分の人生の道をまっすぐ歩んでいけることを願っています。
※進路でお悩みの方や、お子さんや生徒の進路指導でお悩みの先生や親御様からのご質問受け付けます。可能な限りお答えいたします。