ドラマ「僕らは奇跡でできている」最終回(12/11火)より
個人的に印象的だった台詞を文字起こし。
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●他のものと比べて何ができるとかできないとかじゃない。ただそのものを生かしきること。
鮫島:「今日は、海洋哺乳類について。前回までのところで何か質問あるかな」
学生:「相河先生、ほんとに辞めるんですか」
鮫島:「聞いたの?」
学生:「はい」
鮫島:「君たちも、相川先生からはいろいろと感じることがあるみたいだね」
学生:「相河先生みたいになりたいです。でも、やりたいことが見つかりません」
鮫島:「恐らく多くの人がそうなんじゃないかな」
「そういえば、樫野木先生がいいこと言ってたな。『やりたいことを探すのはいいけど、そんなもの簡単に見つからない。見つかるかどうかわからないもの探して、自分の人生ちゃあんと考えてる気になったり、逆に、やりたいことが見つからない自分はだめなんだって、責めたりする人がいるかもしれない』。なるほどって思ったよ。」
「どうすればいいかな。」
「こう考えるのはどうかな。君たち、相河先生がいつも持ってる缶 知ってるよね。がらくたみたいなのがごちゃごちゃ入っているけど、相河先生がやっていることは、その中に入っているものをどう生かしきるかってことだと思う。例えば、アイスの木のスプーン。普通はごみだよね。あれをどう生かすか。フィールドワークでは、ちょっとしたことに役に立つ。種や苗を植えた時の目印にしたり、魚を釣る時の浮きに使ったり。スプーンはスプーンのままで、他の何かにならなくても、いろいろと生かされる。スプーンが他のものと比べて何ができるとかできないとかじゃない。ただそのものを生かしきること。」
●フィールドワークをやめた本当の理由
(前回の回想)
鮫島:「樫野木先生が問題だと思っていることって、相河先生なのかな」
樫野木:「どういうことでしょう?」
鮫島:「相河先生のせいにしておけば向き合わずに済むことがあるんじゃないの?」
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樫野木:「昔の僕は、フィールドワークに明け暮れていました。でも娘が生まれて、経済的にも安定した生活を送るために、塾の講師になりました。僕は些細なことでいらつくようになりました。妻はフィールドワークに戻ればいいって言いましたが、誰のためにやめたと思ってるんだって、僕は余計にいらつきました。鮫島教授のおっしゃる通りです。フィールドワークをやめた本当の理由は、家族のためじゃありません。家族のせいにしておけば、研究者としてフィールドワークで食べていく覚悟も才能もない自分と向き合わずに済みました。自分の選択が正しかったと思うためには、相河先生を否定するしか…」
鮫島:「うん。だから相河先生と出会えたのかもしれないね」
●宇宙に行きます
学生:「大学辞めることちゃんと説明してください」「辞めてどうするんですか」「気になります」「どこかに行くんですか?」
相河:「僕はいつだって皆さんとつながってます。このフィールドワークだって、皆さんのことを考えて準備しました。皆さんが僕の中にいるってことです。僕は皆さんで出来てるってことです。今まで出会った人、もの、自然、景色、生き物 全部で出来ています。だから時間も距離も関係ありません。いつでもつながっています」
学生:「遠くに行くってこと?」「日本全国、リスの橋を架けるとか?」
相河:「いえ」
学生:「海外に行くんですか?」
相河:「いえ」
学生:「じゃあどうするんですか?」
相河:「宇宙に行きます」
樫野木:「…宇宙?」
相河:「はい。宇宙に行きます。」
「フィールドワークです。楽しみです」
***
学生:「ていうか、宇宙ってそんな簡単に行けねぇよな」「でも相河だし」「でも宇宙に行きますって言い切ってた。宇宙に行きたい、じゃなくて」「やっぱほんとに行くんじゃね?」「えぇ~?」(笑いながらも目がキラキラな学生さんたちでした)