大宇陀 松山伝統的建造物群保存地区 | ちづのブログ

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最近奈良県の北東部,三重県に近い地方をブラブラしています。

この時期、周り中を山に囲まれたこの地域は萌える緑に溢れとても魅力的!



奈良県宇陀市・榛原駅に下車。


榛原はこの地域一帯の中心地? 隣の駅の長谷寺駅や室生口大野駅と全く雰囲気が違います。

この二つの駅は山間部の駅,という感じでした(それが魅力的でもあります。)が、榛原駅は町の駅!っぽい。(^_^)

エレベーターだけでなくエスカレーターもあります。膝の悪い私にはありがたい!



今日の目的地は宇陀市松山伝統的建造物群保存地区。松山地区へは榛原駅前からバスで終点大宇陀まで20分。 

バスが走り出すと景色は一変、美しい田園風景がどこまでも広がっています。



終点大宇陀バス停に到着。

バス停の前は私の好きな道の駅。どうしても素通りは出来ず中へ・・・ \(^o^)/

野菜高騰の折、トレトレの新鮮野菜は魅力的!その上お値段もお安め,となると買わないわけにはいきません。とはいうものも 持ち歩くには重いのであずかっていただきます。



道の駅から歩き始め宇陀川に架かる橋を渡り、最初の十字路の南北(右左)への道が建造物群保存地区になります。

さて,どちらから行こうか・・・

右、奥行きの短い酒蔵通りから歩き始めました。


随分以前に一度連れてきてもらっているのですが、一人でゆっくりこの町を歩いてみたかったのです



大きな造り酒屋です。



塀はどこまで・・・



塀の切れた辺りに空き地があります。そこから見える山並みの美しい事。

昨日は珍しく一日中本格的な雨が続いていました。その雨で綺麗に洗われた山々や木々は吸い込まれてしまいそうな美しさです。



こちらも立派な造り酒屋です。

昭和16年(1941)に建てられた伝統的要素を持った店舗併用住宅。

表向きは伝統的な構えですが、入り口脇の応接間は当初から洋間になっていたそうです。

昔の人々は現代人より柔軟で柔らかな頭を持っていたのでしょうか・・・



綺麗な杉玉。

綺麗なのは杉玉だけでなく家屋、家の周り,道路,全てに手が行き届いています。

美しい町です。



十字路に戻ってきました。

今度は左側を歩きます。


宇陀松山地区は 中世から江戸時代初期,宇陀松山城の城下町として栄えました。

大坂と伊勢を結ぶ交通の要衝でもあったそうで、江戸時代には商家町へと発展していき、「松山千軒」「宇陀千軒」と称されるほどの活況ぶりだったそうです。



  美しい町並みがずーっと奥まで・・・

⬆️  松山地区まちづくりセンター(千軒社)。

明治前期創建といわれている町家で、平成15年に改修工事が行われました。

現在は「まちづくり」の拠点となっています。

町並みのルールに沿った改修モデルの役割を兼ねた建物だそうです。



道の両端、水路の水は透き通っていて、サラサラ音をたてて流れていきます。



森野薬草園

江戸時代中期より多種多様な薬草を栽培し、幕府におさめていたそうです。

亨保14年(1792)に11代当主が自宅の裏山に開いた日本最古の薬園があり、四季折々に咲く薬草木を楽しむ事が出来るそうです。



宇陀市歴史文化館 薬の館

江戸末期の建造物で薬問屋を商っていた様です。



とにかく町が美しい,町並みが美しい。



奈良漬屋さんは営業中。*\(^o^)/*



前回訪れた時,こちらの和菓子店で名物のお菓子を買って帰りましたが、今日は運悪く休業日?



美しい町並みはどこまでも続きます。



かってはこの道を 多くの人たちが行き交っていたのでしょうねー。




結構歩いてきました。

歴史的町並みがそろそろ終わる地点を左に折れると,どっしり頑丈そうな門が現れました。

「松山西口関門」です。


大宇陀の中心部だった松山地区には豊臣系武将の居城だった松山城がありました。当時の名残を留める唯一の遺構が ⬆️ 「松山西口関門」。

城下町の重要な出入り口です。



左  京 大坂

右  大峰山上 伊勢 ⁈



街道を外れ坂道を上り階段を上ると春日神社。

誰も居ないのでお参りだけですぐに降りてきました。周り中を大木に囲まれた神社は静か過ぎてチョッと怖い。 (~_~;)


時々観光客が数人歩いている他は殆ど誰も歩いていません。静かな町です。


平成18年に「重要伝統的建造物群保存地区」に

選定されたそうです。


1時間半程かけゆっくり散策しましたが、住民の方々一人一人の心がけでしょう!町並みが美しい!町そのものが美しい。家の周りに余分な物は何も置いていません。

時々鉢植えを置いているのを見かけましたが,鉢植えの花は西洋の華やかな花ではなく、この街並みの雰囲気を壊さない優しい花です。

"美しい町" という言葉がぴったりな町でした。


今回は町を歩いただけで、建物内の見学をしていません。近いうちにもう一度来て,今度は薬草園や歴史文化館にも入ってみようと思います。