アプローチ練習場で、
コロコロ転がしながら
1年前の話
に花を咲かせた。
後輩は遠いところを見つめ、
懐かしそうに思い出していた。
つまりポカンとしていたのだ。
そして今年も、
真駒内CC空沼コース。
「また同じキャディさんが
ついてくれないかなぁ」
その理由を後輩に聞くと、
「きょねんと違うところを
見てほしいんです」
1年間、
コツコツと練習を重ね、
この日が来るのを
とても楽しみにしていたようだ。
ドライバーが新調されていた。
スタート前にカートへ行くと、
きょねんと違う
キャディさんが準備をしていた。
後輩は少し残念そうにしたあと、
気分を切り替えるように、
ブオン!ブオン!
2度素振りした。
話す声も聞き取りにくい強風だが、
きょねんと違う後輩の弾道は、
負けることなく
まっすぐ前へと力強く伸びた。
16ホールのPAR4。
フェアウェイ右側にある木は、
悪魔の木と呼ばれている。
吸い寄せられるように
この木に向かって転がっていくことから
そんなネーミングがついたそうだ。
しかし後輩には関係なかった。
悪魔さえ味方につけた後輩は、
もちろんキャディさんも味方につける。
もともと話好きの後輩だ。
調子がいいぶん、
口ぶりは小気味良いに違いない。
一方、僕である。
スタートホール、
キャディさんからボールを受け取るとき
手渡されるものだと思い手を差し伸べると
なんと地面に放られた。
うそ・・・。
うそでしょ?
今のなんなの?
お手手から、
お手手に、
お渡しなさい!
お客さんなのでやめておいた。
しかし怒りが増大していく。
残りヤードも芝目も聞けばデタラメ。
僕のボールがグリーンをオーバーしたり
カップを外すと必ず失笑する。
そしてその後ブツブツ言い訳をする。
そう何度もあると
わざとウソを教えてるのでは疑いたくなった。
失礼な態度は他にもあったが、
もう記すのはやめておく。
きょねん、
コースもキャディさんも、
とても好印象だった真駒内CCだったが、
今回はこのコンディションのように
とても残念だった。











