マサルくんという後輩がいる。
大学の1年下で、
体育会での3年間を共に過ごした。
同じポジションだったので、
近くにいた時間も長い。
早いもので、
20年以上の付き合いになる。
そんな仲だから、
僕の中では親しみがあるのだが、
彼の中では、
どーも、そうじゃなかったようだ。
結婚式は披露宴からではなく、
二次会に呼ぶメンバー。
それが、僕。
あのときは、
寂しかったよマサルくん。
ひとつ上の代の主将として、
スピーチまで考えていたのにマサルくん。
二次会のステージに招かれて前に出たら、
お酒当てクイズなんかさせられて、
飲みたくもない酒を注ぐなんて、
ヒドイよヒドイよマサルくん。
てっきり歌とかスピーチを、
求められるもんだと
思い込んでしまっていたよマサルくん。
そんな彼が、
新しいアイアンセットを買った。
「試してみたいんで、
ぜひ行きたいんですけど」
そんな経緯(いきさつ)から、
あしたのラウンド。
天気はいいみたいだよ、マサルくん。
いいショットが出るといいね。
あ、そうだ、
彼は腰痛持ちだった。
腰、痛くなればいいのに。
僕はそんなこと、
思ってないよマサルくん。


