「虫が見えたんですが
背中に付いてないですか?」
パタパタ服を叩きながら、
茨城なまりで聞いてきたのは
19才のキャディさん。
「僕が悪い虫になって
くっついてあげよっか?」
とオヤジトークをかましたら
固まってしまった。
許せ。
そんなキャディさんがいたのは、笠間東洋GC。
2010年日本プロゴルフシニア選手権の開催地だったなんて、
現地に着くまで知らなかったけれど、
コースをまわって行くうちにメンテナンスの高さやら、
あらゆるところで実感した。
こりゃいいコースに来たぞ、と嬉しくなったのは、
気の許せる仲間と一緒というのもあるだろう。
ゴルフをやってよかったコトのひとつに、
年に1回くらいしか会わなかった大学時代の同期と、
いい頃合いで顔を合わすようになったことがある。
運動部だったあの頃、
ミスをすると
「ヘイ!ヘイ!」
と叱咤するのが常だった。
昨日の1ヤードのパットを外したとき、
その声が飛んで来たのだけれど、
それはきっと咄嗟に出た言葉だと思う。
あいつらの顔を見ると、
あいつらの声を聞くと、
しぜんと
学生時代に戻れるのもうれしい。
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