【Cul de bouteille】
マドはすぐに見つかる。
彼女もまた同じ位置の人間だった。
ジャンの問いに
「弟に投函を頼んだ」と答えるが
中身は知らず、字も読めない。
二人は封書を渡し 運ぶだけで意味は欠落し、
通過の事実だけが街に残る。
ジャンは投函の主を探すのをやめた。
【瓶底眼鏡】(終)
【Cul de bouteille】
マドはすぐに見つかる。
彼女もまた同じ位置の人間だった。
ジャンの問いに
「弟に投函を頼んだ」と答えるが
中身は知らず、字も読めない。
二人は封書を渡し 運ぶだけで意味は欠落し、
通過の事実だけが街に残る。
ジャンは投函の主を探すのをやめた。
【瓶底眼鏡】(終)
【Le maître de l’envoi】
サジが封書を投函しようとすると
張り込んでいた記者のジャンに肩を掴まれた。
サジ「ね、姉ちゃんに頼まれた...」
ジャン「屋敷か?」
彼は中身は知らない。
役割だけが終わり、
意味は欠いた封書だけが 街を流れていく。
【投函の主】(終)
【Le garçon nommé Saji】
黒猫は塀の上からサジを見ていた。
手順で動く少年はポストへ向かい、
屋敷へ一度だけ振り返る。
そこには乱視のマド。
両親の居ない姉弟は、
使用人として組み込まれ、
内と外に分かれたひとつの残響。
だがどちらも意味には触れていない。
【サジという少年】(終)