退屈そうなあの子の
唇はうす桃色
隣、メガネの男の子は
そう 彼女に恋をしている

淡く染まったフレームに
四角い指輪が反射して
やるせない気持ちは緑色

そっくり真似した無駄な時間を
あの子は髪を耳にかけて
忘れていった

使いかけた消しゴムを
ゴミ箱にシュートした
消せなかったあれこれを

一緒に捨て去ってしまう







少し怯えてあてた
右手に握ったナイフ

生きている心地がしなくて
痛みを求めて舞った背中の神

暗い世界で愛をくれた人
突然消えた世界で

息をする理由はもうない

腐りきった世界
生きていくには苦しすぎる

私の手掴んでくれた人
あなたの世界に洗脳されたいよ






向かい合って座った
風の強い暖かい日

他人を巻き込んで不幸にする
そう思っていたなら
それが僕のせいなら

最初から僕に近づかなきゃ良かったのに


幸せが溢れた街の隅
少しだけ気が楽になる
あの人からのメールを待った

どれだけ待っても無駄なのに