
作品を書き上げ
仕上げの作業に入る前に
やるべきことがある。
印を捺すことだ。
(落款印)
ちいさなカードサイズのものでも
それに見合った大きさの印を
わたしは持っていて
毎日捺しては
あ、これもいい練習やわぁ!とか
思いながら
ちいさな緊張を
感じている。



↑のこれらは
文字を書き終えたときの
流れからの
云わば“留め”のような感じ。
また
わりと字に引っ付けたり


文字と一緒に
空間を共有するときとか…


長めの文体には
最後のところ
だったりする。


前もあれば

後ろもあり

下もある。

作品より
上部は
まずない。
いつもおなじ所とかも
多分ない。
紅いポッチは
作品を引き締めて
人形に目を入れるがごとく
重要な立ち位置であって
このセンスを養わずして
ズレた所に捺していては
書をたしなむ者として
如何なものだろうか?
とわたしは思う。
それくらい
重要であり
大事にしていて
わたしは
日々感覚を磨いているつもりだ。
今日の古代の文字は
その「印」。

手をもって人を抑え
仰臥させる意。
よく従うことを“印邵”
やわらげることを“印燮“
(共に読み方は、いんしょう)
という。
印を印璽(いんじ)として
押捺する意味で用いだしたのは
戦国期以後。
とある王が
印璽を人に与えて
その国を失ったことが
古い文献にある…
らしい。
人を抑えつける行為の意が
いつしか押捺をする
印の意に
変わっていったようだ。
【い】その2
11月8日
「印」いん
『感じる書』アーティスト 石川呼穹
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