夏至、そして立秋を過ぎて

暑さはまだまだこれからも…な

大阪ですが

サンセットタイムが

徐々に早くなって

まいりました。


『感じる書』アーティスト 石川呼穹です。






ある日のこと。



勤めに出掛けにいく際

バスに乗るため急いでいて

通路を駈け足で通り抜けたとき



あ、時計を着けずにきた!と

思っていたんです。



だから家に在るものと思って

帰ったら

いつもの場所にない…




その翌々日の夜に

夫に家の中で見つけたら教えて!

と言うと

「あ、おとついの朝、それっぽいのん見たよ!通路で」

って言うのです。



わたしの腕時計とは

知らなかった様子です。


なので

つくづく


わたしの持ち物に

興味がないのだなぁー


って思いました。
(特に悲しくはないんですが)



せめて道端に転がったままにせず

何処かに置いてくれてたら…なんて

思ったわたし。



きっと鞄に入れて

走ったから

飛び出て落としたんですね。



(時計をなくした)

その日の

おとついの夕方には

無かったし

外の通路なので

誰かが持っていってしまったのね。

と思っていました。






そしてそれから

ひと月以上経った

勤め仕事が

お休みだった昨日。




ずっと家にいたので

夕景を見に堤防まで

夫と散歩に

出かけることにしました。




外(アパート通路)に出ると

1階のお宅から

イカの丸焼きのような

美味しそうな匂いがしてきて!


2軒のうち、どちらなのかなぁ?

などと思いながら立ち止まって

鍵を閉める夫を待っていたんです。



塀のちょうど目の高さに

飾りのガラスブロックをあしらった

くぼみがあるのですが
 
そこにふと目がいく…


「えっ?」

自分の目を疑いながらも

そのくぼみに在るものを

確認して

まだ玄関前にいる夫を

走って呼んできました。


「わたしの時計がね!」

そう言って

そこを指差してから

かれこれ

ひと月以上前に落とした腕時計を

手にしました。




雨がその間降ったし

日差しにも晒されて

暑い日も続いたのに

黒のシリコンのベルトの

スウォッチが

落としたときとおんなじ状態で

戻ってきたわけです。



ほぼ毎日そこを通って

出掛けるのに

まあ立ち止まることもないし…


もし夕景を観に

散歩に行かなければ!

というか、

1階のお宅で

イカが焼かれていなければ!

いや、

食いしん坊のわたしが

匂いに誘われていなければ!(笑)


その場所に立ち止まることも

なかったのです。


そして塀のくぼみに

置いてくれてあったことに

また気づくこともなかったわけで。




気づかせてもらえたのは

偶然ではないような

気がします。



気づかせてくださった

見えない存在が

在るのだと

思いました。

まずは

拾ってくださった方に

感謝し

導いてくださった存在にも

ここで

お礼を述べます。

ありがとうございます。







らぶしょby こきゅう