
字典をめくっていて
昔々の
文字の始まり頃の
文字の形の面白さを
見つける。
それは
わたしなりのフィーリング。
何かモチーフみたくて
カワイイから
銀色で空白を塗ったのは
ご愛敬(笑)
上下に口のある量器の形に
夊(足)を加えて
反復(くりかえす、往復)の意を
示したものと思われる。
それを往来の意に用いたものが
「復」である。
復帰や返付、返報の意や
すべてもとの状態に回復することの
意でもあり
死者の霊をよび返すことも
「復」という。
甲骨文字。
(白川静著 『字通』より抜粋)
「復」という意味を調べると
“また”とか“ふたたび”という
againの意味もある。

過去を振り返ると
楽しい日々にも
悩ましい日々にも
その時
ちゃんとわたしは幸せであったと
確認できる。
今無事に生きているから。
だから
今気付かない
気付けていない幸せも
また
未来のわたしは
幸せであったと確認できるのだ。
だからわたしは
心に迷いが生じるとき
わたしに伝えてあげる。
今も
また
幸せ。
明日も
また
幸せだよ、と。
『感じる書』アーティスト 石川呼穹
