このような形から

まったく想像に及ばない

そんな漢字が

多く見受けられるのは

見たまんまなだけではないから




糸の末端を結んで止めること。

すなわち終結の意である。

その全体を始終という。

終天とは永遠の意である。

「終」

(白川静著 『字通』より引用)



終わらせたい気持ちがある。

反して

終わらせたくない

わたしがいる。


糸が

彼方に繋がっていることを

いつまでも信じているが


千切れていれば


もはや

その糸の末端を結んだところで

既に

終わりは迎えている。


糸の繋がりを

確めるために

コチラから引っ張ってみても

誰にも

何も問題がない。


ならば

もう一度引っ張ってみようか?


冷たい朝

冬の始まり…

終」の読みの元は“冬”だ。



『感じる書』アーティスト 石川呼穹