雨夜の月は


心の目で観る。

       「月」



面白いことに

慣れてくると

目を瞑って書いても


白い紙は

目の前に有って


筆を持ち

墨を落とせば

不思議と

そこにキチンとおさまる。



同様に

雨雲の向こう側に

煌々と

輝きを放ち満ちる月を

心の目で観て

昨夜は

眠った。





日本では

季節感を表す言葉がたくさんある。


空の名前

雨の名前

そして
月の名前も

たくさん存在する

http://hyogen.info/groupw/list/3775


きっと昔は


今のように

楽しみ方が

多くあるわけではなかったから

自然の風景を

歌や画や書などに表現し

こころから味わってきた。


また

ささやかでも

その季節感を愛でる習慣が

わたしたちには

受け継がれている。



うちらの国は

ほんまに

風流やなぁ。




さて

今宵の十六夜は

顔を出してくれるのかしら?


地元の新酒のワインで

お月見気分に浸ろうか?(笑)




『感じる書』アーティスト 石川呼穹