
雨夜の月は
心の目で観る。
「月」
面白いことに
慣れてくると
目を瞑って書いても
白い紙は
目の前に有って
筆を持ち
墨を落とせば
不思議と
そこにキチンとおさまる。
同様に
雨雲の向こう側に
煌々と
輝きを放ち満ちる月を
心の目で観て
昨夜は
眠った。
日本では
季節感を表す言葉がたくさんある。
空の名前
雨の名前
そして
月の名前も
たくさん存在する。
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きっと昔は
今のように
楽しみ方が
多くあるわけではなかったから
自然の風景を
歌や画や書などに表現し
こころから味わってきた。
また
ささやかでも
その季節感を愛でる習慣が
わたしたちには
受け継がれている。
うちらの国は
ほんまに
風流やなぁ。
さて
今宵の十六夜は
顔を出してくれるのかしら?
地元の新酒のワインで
お月見気分に浸ろうか?(笑)
『感じる書』アーティスト 石川呼穹
