大きな筆を

バケツのようなところに入った

墨に浸して

黒いしぶきを飛ばしながら

えいっ!て

床いっぱいの紙に

筆と共に

半ば走るように

描くように書かれる

大きなものも






掌に乗る

これら

名刺サイズのものも





見せるところは

同じ。


スケールや

パフォーマンス性や

豪快さなどに

目を奪われがちだけど

だいたい

書かれた文字

そのものだけでなく

すべては

墨の黒と相対する

余白の美が

作品を引き立てているのだ。





これら


ちいさくても

立派な

作品なのだ。


ちいさな作品を

センスよく仕上げる

それも

鍛錬になる。



こだわりたい。

ちいさくても

美しさと

私らしさを。





『感じる書』アーティスト 石川呼穹 でした。