
手術は、一見、怪我を負わせるのと同じ状況です。
血は流れ、当人は気を失っています。
でもそれが終わると、多くの場合、
問題の核が取り去られます。
人生の中でもしばしば、何か事件が起こって、
自分の欠点がむきだしになって、
状況がどんどん悪化したように思えることがあります。
今、貴方の目に、
自分の大きな欠点がありありとあらわれていて
絶望的にそれから解放されないように思えるなら
これは、メスで開腹されて、
患部があらわになっただけです。
そこにある「できもの」を、
とうとう直接、取り去るチャンスが来たのです。
これは
わたしの言葉ではなくて
この『青い鳥の本』の一頁の文章です。

「ビブリオマンシー」という
本をぱっと開いて、そこにある文章を読む占い。
その本を
実は今入院中の
母の手術の前夜に開いてみた頁が
この文章でした。
もうね
ぱっと開いて
「手術」って文字が
一番最初にあって
ビックリしました。
300頁ほどから
このタイミングで
この頁なんだ…って感じです。
先日
家族を代表して
わたしが母の手術の
付き添いをしてきました。
2時間半と
長時間ではないものの
終わるのを待って
ナースステーション横の
観察室へ入った母に
わたしは会いました。
まだ完全に麻酔から覚めてなくて
朦朧としながらも
わたしを認識し
話をしようとしている母。
「おかえり」とは
言ってみたものの
わたしだけの前にいる
オペ直後の母に
何て声かけていいのか
わからなかったのです。
直接
命に関わる病気や怪我ではないのですが
手術するにあたり
血糖値や高血圧や
心臓の疾患について懸念されていたので
事前にひと月の治療入院という
他人様より長い入院を経ての
この状況に
やっぱり無事終わって
ホッとしていました。
だからだと思うのですが
ホッとしたら
「よくがんばったねー」
とかって
言えないものでした。
わたしは
物心ついてからというもの
おかげさまで
入院したことが
ありません。
お産も経験していません。
手術ももちろんないです。
なので
逆の立場になって
「がんばったね」と
声をかけられたことも
ありません。
ついでに言うと
看護師さんや
介助されてる方に
お世話になったり
(お仕事されている方とは言え)
入院患者として
身の周りのことを
お願いしたりした経験も
ありません。
部屋を去り際に
母に
「何かあったらすぐに看護師さんに言うんよ」
って言って
退室したのですが
全くもって
実感無く言ってました。
だから何?
って感じに
話が進んでますね(汗)
まとまらんなー(苦笑)
帰りの車の中で
運転しながら思ったことは
わたしって
甘えたこと言えても
上手に?
というか
必要な時に
誰かにお願いしたり
甘えるのって
下手やなって
思いました。
甘えたことを言ってるのは
得意?なのにね。(爆)
恥ずかしいこと
弱っていて
困っていて
誰かに頼らなくちゃいけない時
適切に助けてくれるであろう人にさえ
なかなか言えないのです。
今回の長めの
母の入院で
わたしは母をちゃんと
支えてあげれていたのかな?
ということと
またちょっと別なこととして
わたしって
素直じゃないなー
ということに
あらためて気付かされて
います。
上手く言えてないかも知れませんが
そんな風に感じた
先日の母の手術日。

冒頭の『青い鳥の本』の
文章に戻って
そのあらわになっている
「できもの」
せっかく開腹したのに
またそのまま縫合
しないように
取り去る機会なのですね。
あらわな姿…
というか
そんなわたしが書いた
今のわたしの作品を
是非
観に来てやってくださいね。
と言って
まとめたつもりですが
苦しいね(笑)
『感じる書』アーティスト こきゅう
個展は
長く2週間やっています。
GW、その後の平日
ご予定が合えば是非…

ちいさな一文字もあります。
これらは
好きなものを持って帰ってやってください。
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4月27日(土)~5月10日(金)
11:00~19:00
大阪市中央区安堂寺町1-5-1
LIttle Birds (2F)
大阪市営地下鉄 谷町線 谷町6丁目駅(6番出口)より
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新作の他
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