対馬で盗まれた仏像、韓国の寺が「倭寇が略奪」と所有権主張の訴訟が結審…来年2月1日判決

 【大田(テジョン)(韓国中部)=溝田拓士】韓国人窃盗団が2012年に長崎県対馬市の観音寺から盗んだ仏像を保管する韓国政府に対し、韓国の浮石(プソク)寺が所有権を主張して引き渡しを求めた訴訟の控訴審の口頭弁論が14日、韓国中部の大田高裁で行われ、結審した。判決は来年2月1日。

 仏像は長崎県指定有形文化財の「観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」。17年の1審判決は、浮石寺の「仏像は14世紀に倭寇(わこう)によって略奪された」との主張を認め、韓国政府が控訴していた。

 14日の口頭弁論で、浮石寺は「元々の位置に文化財が戻るのが国際的な流れ」と改めて主張。韓国政府は「この事件は日本側にある文化財を盗んできたもの」と反論した。

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