聖少女領域 | 汚れなきアリス

聖少女領域




「……ぎ、銀さん。」


「……なぁ…」


「いゃっ!来ないでっ!」



【まだ云わないで呪文めいたその言葉愛なんて羽のように軽い】


ガタガタと震える彼女の肩をガシリと掴む。


「来ないでぇ!あんたなんて銀さんなんかじゃいっ!」


その言葉を聞いて彼女の掴んでいた肩が軋りと響いた。


「うぁぁっ!痛いっ!痛いっ!」


【囁いてパパより優しいテノールで】


「……なぁ」


後ろに隠し持っていたギラリと妖しく光る刃を彼女の首筋に当てた。


「…ひっ!」


彼女は小さな悲鳴を上げた。
恐怖に染まっている彼女の顔を見ると頬につたった涙が見えた。


「……わるいな俺もそんなお人好しじゃぁないんでね。」


一瞬風を切った刃は次の瞬間真っ赤な血の色に染まった。



【奪う覚悟があるならば】

(愛してる。だからこそ、)