部品調達は自分で・・ | 日中ビジネスすごろく道中記

部品調達は自分で・・

昨日の午後から極端に中国側のトラフィックが悪く、午後にペタ頂いた皆さんへのお返しが、今朝になってしまいました。すみません。(日本時間の深夜2時近くでも改善されませんでした)。特にアメブロのアクセスが悪く、皆さんのページに読みにいくことができず、アメブロ自体に制限が掛かって止められたかと思ってドキドキしてしまいました(中国ではあり得るんです)。今後もペタ頂いた方には必ずお返しいたします。若干ですが時差の問題もあり、場合によってタイミングだけご容赦下さい。



さて今日は中国のマンション工事の話。


中国のマンションなどは基本的にはコンクリ打ちっ放しの状態で販売されます。要するに内装などが無い状態で販売、自分で内装工事を各々業者に依頼する訳です。


ですから、マンションの購入以外に内装費用が必ず必要。(新築マンションは買った値段で住める訳ではありません)


私もどうしてこういう仕組みになったのかは良く理解できないのですが、人によって望むレベルの内装に差があるということと、人と同じ画一的なものを嫌うという辺り(中国ではそうなんです)、最後は値段ということではないでしょうか。



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デベロッパーがそこまで企画してしまうと工期も延びるし、高くなる、似た内装になるのが当たり前。でも、デベロッパー側も早く回収したいし、個人の好みも違うでしょ・・だから内装は個人の方がお互いハッピー・・こんな所ではないかと推測しています。(あくまで推測です。昔から中国では当然だそうで、聞いてもコストや好みぐらいしか答えが返ってきません。それが当然というのが中国の人達の感性)


工事を依頼する相手も弱小業者や出稼ぎの人だったりするので(大手に頼んでも結局下請けで出稼ぎの人達だったりします)、その工事現場に寝泊りするコンクリ打ちっぱなしの中でです)場合も多い。工事中の現場に行くと、炊事してあったり、洗濯物が干されていたりします。


もっと面白いのは、こういう場合に内装材やらトイレの便器やら、水道の蛇口やら塗料やらの調達が、その工事を依頼した人が自分でやるという事です。



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これは、個人の家に限りません。店舗などの内装工事の場合でも仕組みは同じ。中には日本的な工事業者(企画、資材の調達、施工と一環して行なう業者・・こんなのは日本では当たり前ですね)もありますが、一般的ではないし、高くなる、更に前金(部品調達があるからという理由+信用していない)。個人も前金を渡すのが嫌(信用できない)なので、結局資材調達に依頼者が付いていったりして・・・意味ないんですね(笑)。


という訳で、部品調達係は本人というのが中国流の普通の話。ついでに言うと、工事現場での実工事もあんまり信用していないので、本人や家族が現場で監視しているのも良くあります。現場監督も本人(笑)という辺りでしょうか。


調達についてはこういう構図ですから、建築部品の大型の問屋がたくさんあります。複数階の広大なビル。町全体が仕入れ街というエリアもあります。


木材なども積んであって板や柱で買って持って!帰る。必要があれば、その店で切るだけは切ってくれる訳です(ありゃりゃ・・)。



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トイレの便器がおいてある店だけで、100件もあるところもあります。これが何を意味するかというと、問屋街というのが存在する理由が日本とは全く違うという事なんです。


日本だと個人お断りなどと言われますが、逆に個人を相手にする問屋が普通いう事なんですね。


で、この問屋街に行くと、実に多くのメーカーが直接店を出しています。直販という事です。よって、この問屋街でさえ、値段がまちまち、同じ商品でも店によって全然違う。更に交渉によって値段がどんどん変動する。外国人なんかが行ったら、もちろん高くなる。


何せ相手を見てから値段を変える。取れるところからは幾らでも取るのが鉄則ですから・・


ある意味流通経路がまぜこぜになっていて、混沌としている感じ。実はこの問屋システムが市場に大きな影響を与えています。


続きは明日・・別の角度から面白い事例をご紹介します。




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