«夢の実現には、目標こそ大切»
私たちは「夢」と「目標」をほぼ同義で使ったりもしますが、本当は「夢」ははるかかなたのとても高いところで、あまりの大きさに却ってその形がはっきりとせず、そのせいで見えていると思っていたはずなのに時には消えてしまいそうな、あるかないかの曖昧で頼り気ないものであるのに対し、目標はそれに比べるともっと具体的でより身近で可視的なものという違いがあるのではないでしょうか。では、なぜ「同義」のように使うかといえば、「夢」に近づくための各段階の踊り場に該るものが「目標」で、その位置がある程度は認識できるので、現実的・日常的にはそこを見て進んでいるからではないでしょうか。
ということは、この目標の位置を見誤ると「夢」とは到底かけ離れたところに着くために時間的・体力的などの浪費で終わることになりかねません。
これを中学受験に置き換えますと、たとえば将来医師になりたいという「夢」をお持ちのお子様が、その実現のための最初の到達すべき「目標」が「最難関・難関」中学合格といえるでしょう。
ただ、それらの学校の合格を目標にしたくても現地点の得点力から考えて不安が大きいという場合どうするのかという問題が起こり得ます。
«志望校合格への裏技»
そこで重要なポイントが、入試日程です。昔と違って現在の制度では、いわゆる「統一日」がシーズン中の最初にあります。ここに目を着けるのです。
以前は、統一日が最後に設けられていたため、灘中などの最難関校の入試日が後に設定されていました。それらに余裕を持って合格できる高い実力を持つ子が、腕試し或いは在籍する塾の実績づくりのために有力校を軒並み受験し合格し続けるという状況があり、その結果、それらの学校を目指してきた受験生が弾き飛ばされてしまうという現象が多々見受けられました。
ところが現在では、シーズン開始の最初に位置する「統一日」に灘中も参加しているため、そこで実力の安定している子供たちは、それぞれの志望校におさまっていくのです。
もちろん、統一日より後のくるいわゆる後期日程(呼び方は学校により多種多様ですが)に統一日で志望校にすでに合格している子供達も在籍する塾に頼まれて受験することもよくある話です。
しかし、それぞれの学校もその点は承知しており、合格者数を判断します。
つまり、非常に力のある子供たちは後期日程を受験したとしても、もはやそこの学校には入学しないわけですから、結果として志望校の統一日(いわゆる前期)で不本意な結果に終わっても、実は後期日程で合格する可能性は決して少なくないのです。実際にこのようなケースは近年よく見られます。
また具体的な志望校の例でウルトラCを考えてみますと、洛南中は共学化以来、それ以前からの難易度をさらに高めていますが、入試が統一日より後に設定されているため(但し平成24年現在です。)、実力に不安がある場合は、統一日にそれより低めの学校を受験し確実に合格しておき(いわゆるすべり止め)、洛南中を専願(他の学校の受験を禁止するものではなく、合格したら必ず入学するという意味)するのです。ただし、日程や制度は変更されることもあり得ますので、必ず最新情報を直接学校ごとの入試要項などでご確認下さい。
«してはいけないこと»
現地点での学力に不安があるからといって目標を下げてはいけません。
なぜなら、実現したかったのは「夢」であり、「目標」自体ではないからです。
確かに目標を下げる方が却ってステップしやすくなるから、その段階を小刻みにしただけではないかともいえそうです。しかし、中学受験という具体的な場に置き換えなおしますと、お子様が少なくても3年、ほとんどは6年間、将来の「夢」実現のために学力を伸ばし、心身共に成長を育む場だということです。
したがいまして、目標を高く揚げつつ、まずそこに到達できる賢明な戦略こそ、お子様にとって本当に大切なことだと思います。
※前期より後期の方がハードルがかなり高いのは本当?
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近年、この逆の傾向が見受けられます。