マスコミ分析には無い要素 ~プロ家庭教師が内から見た実感~

医学部進学者の40%はお医者さんのこども

この数値は意外に多いのか少ないのか?マスコミの解釈は、医師の家庭の多くではこどもに幼少期から英才教育を受けさせているからその成果であるとか、私立医大の高額な授業料を支払える経済力があるからなどを理由に挙げています。いつものように経済面に偏った分析ですが統計数値の裏づけも有っていかにももっともらしい感じです。

幼少期の英才教育の成果

家庭教師という仕事柄、お医者様の御家庭に出向くことが多いですが、幼少期に英才教育を受けているお子さんがほとんどです。たとえば「小学お受験」です。私立小学校の通うお子さんが多いですね。ピアノやバイオリン、バレーやスイミングなどもはほぼ全員が行っていますが、一般のサラリーマン家庭でもやっていることです。幼少期の英才教育は小学校内ではアドバンテージになっていますが、中学受験という次の英才教育に飲み込まれてしまうと小さな差にすぎません。

「地頭」を強くする

最難関を突破するには、訓練で鍛える「暗記力」「作業力」に加えて、原理原則の理解や発展的問題を解く「論理的な思考力」が必要です。思考力を伸ばすには試行錯誤と発見が必要です。訓練や体験を通して作られた総合力が、よく「地頭」と表現されるものです。

「情操教育」「英才教育」「スポーツ」「コミュニケーション」などの体験が能力開発の一助です。特に幼少期の訓練と体験造りは常時お子さんに対応できる専業主婦家庭(それに近い環境)が優位です。今後も訓練と体験造りがお子さんの「地頭」と「人間力」を育てていきます。

普通の学力から医学部へ

さて医学部に進学するには、受験時に高い学力が必要です。国公立は無論、地方の私立医大に合格するには有名進学高校のトップ層の学力が必要です。もし普通の学力から医学部進学を目指したとすると、壁をいくつも乗り越えて高く登って行く根性と、届かないくらい高い目標ボーダーに心負けしない明朗さが必要です。普通の学力の生徒はそんな無謀な冒険はしないものです。それが冷静な考え方というものです。

家業を継ぐとは考えない

お医者さんのお子さんに将来は何になりたいの?と聞きますと、小学4年生くらいまでは「私は医者になる」と答える子はほとんどありません。世間一般のお子さんと同様に、特段に家業を継ごうとは考えないようです。中学受験時期には将来、医学部を目指せる中学を目指すことになりますが、親からの言い含めに沿っているというのが実態でしょう。

立派な医師になりたい

もう少し年齢が進みますと、やがて世間に目が向きはじめるようになります。若者らしく打算的でない理想主義が起こる時期がきます。誰もが皆、将来は立派な仕事や価値ある仕事につきたいとロマンチックに考える時期です。そうしたとき、身近にある医師という職業が多くの人々に喜びを与え、社会から必要とされている事に改めて気づくようです。

本人にとってはたまたま家業であった医師という仕事を再認識するとき、今度は純粋に内から「立派な医者になろう」という気持ちがわいてくるようです。

年齢はまちまちですがそういう変化は何度も見てきました。たとえば大災害に見舞われた地域で、将来は医師や看護士を目指す人が増えるのも似た現象ですね。

強い動機と楽観主義

お医者さんのお子さんが医学部を目指したとき、医師になりたいという想念が一般より強いと思うのです。家業を継ぐという受動的なお子さんもあるでしょうが、立派な医者になって世の中に役立ちたいという能動的な動機を持つお子さんが多いと思います。立派な医師になりたいという「強い動機」が有れば単調な努力を継続することができます。

加えて、お医者さんのお子さんは医学部進学をとても楽観視しています。身近にいる親や親戚のおじさんに出来たことだから医学部進学くらい自分にだって出来るよ、という理屈抜きの楽観主義です。だからどんな成績からでも挑戦できるわけですね。絶対に自分だって出来るという「楽観主義」がプラス思考を生み前進を牽引します。

学力アップという課題の解決

最後に、受験勉強への挑みかたの違いです。医師のご家庭はご両親ほかも受験勉強というものをよく御存じです。通常の学校システムや予備校システムでは個人的な学力アップという課題を解決してくれないということを御理解いただいています。手の打ち方が的確な方が多いと感じます。万一問題を抱えた場合、補習講座や個別塾など方法がありますが最善の策であるプロ家庭教師によるピンポイント指導を選ばれるのです。経費はかかりますが一人別に合格へのデザインを描いて指導できるのが特徴です。合格まで後一歩の後押しから、冒険的受験まで、いろいろなチャレンジを応援します。

一般に「事前相談」というのは、願書提出期間に先だって、高校の入試責任者が中学校の進路指導の先生の便宜を図るために実施している相談会のことを指します。この事前相談によって中学校の針路指導責任者は、生徒一人一人について受験した場合の合否見込みやコース別の合否見込みを高校側のデータに照らして確認できるので、受験校選択の妥当性を検証できます。また必要なら受験校を再考する機会も得られるわけです。


事前相談は近畿のほとんどの私立高校で行われています。あくまでも高校側からのサービスですので決まった形式というものはありません。高校によって事前相談の中身は千差万別です。また現在では、ほとんどの私立高校が塾向けにも同様のサービスを行っています。高校サイドとしては事前相談によって中学校や塾の進路指導における自校の位置づけや受験生の学力層を知るといったメリットがあります。


事前相談の内容や結果は公表しないので、そのことを勘ぐって事前相談で合否の一部が決められたり、有利不利が生じたりするのではないかと疑う方がいらっしゃると思います。

実際には事前相談によって合否判定が決まることはありません。この成績なら大丈夫ですと言われても合格が内定するものではありません。合格は難しいという評価であっても受験して合格点をクリアすれば合格できます。


「ならば事前相談する必要は無いのではないか?」確かに出願後の受験生本人にとって意味はありません。むしろ事前相談の結果を知ることは無用な慢心や不安をもたらす弊害となるでしょう。そもそも事前相談は相互にデータの公表をしないことを前提としていますので公表はないのです。

中学校や塾の進路指導者は事前相談や学校塾向けの説明会のように、一般公表されていないデータの蓄積や担当者の経験をもとに行われているということがわかるでしょう。

次回は、気になる事前相談の内容の一端を披露します。興味のある方はご期待ください。

「平成25年度 私立中学校・高等学校進学相談会」を開催し、無事終了しました。
(主催:サンケイリビング新聞社。)

行列
朝から、入場待ちの行列ができていました。熱気ムンムンです!



スタート前の会場内の様子です。中学・高校のご担当者と進学相談できるブースが並んでいます。



総合相談コーナーは、「まったくわからないので教えてほしい。」「志望校はどうやって決めればいいのか。」「受験の準備について相談したい。」などなど、幅広いお困りごとについて「受験のプロ」にご相談いただけるコーナーです。たくさんの方で混雑しておりました。



保護者の方も、生徒さんも熱心に質問しているのが、印象的でした。最後は、みなさん笑顔になって帰っていかれたので、無事、解決したようでよかったです!

たくさんのご相談をいただき、ありがとうございます。
対応させていただいた「受験のプロ」も、途切れることなくご相談に追われていましたが、みなさんのお役に立てたようで、とてもよかったです。


なお、当日の掲示物(中学受験・高校受験の偏差値表など)やみなさまのお役に立てそうな受験対策資料は、ご希望の方には、郵送させていただきます。当日、お申込書を記入いただいた方は、後日届きますので、少々お待ち下さい。
当日、お申込書を記入し忘れた方がいらっしゃれば、ご連絡をいただければ、郵送させていただきますので、お気軽にご連絡くださいませ。
↓↓↓連絡先↓↓↓

資料希望の方はこちらから!お気軽に!

また秋ごろに、進学相談会を開催予定です。詳細は、後日このブログでもアップしますので、ご期待ください。

薬学部の6年制が始まってその一期生が20123月に国家試験を受けました。
薬学部の現状に将来はどうなのでしょうか?


まずは読売新聞 2012/04/26()より、

薬学部の就職は何かと強い!
<3月就活・4月就職「別世界」の売り手市場は>
 大学生が厳しい就職環境にあえぐ中、薬学部生が空前の売り手市場となっている。
 6年制移行のために2010年、11年に卒業生が途絶え、人材供給が止まっていたためだ。今春卒業した6年制の1期生には求人が殺到。大学からは「特需はいつまで?」といぶかる声も上がるが、ドラッグストア業界や調剤薬局の採用熱はまだ高い。
 「別世界」
 日本大薬学部(千葉県船橋市)では今春の卒業生の就職率はほぼ100%。6年制移行前は8、9割だったが、今年は4月に入っても、沖縄県など人手不足の地方の病院などから求人が来るという。担当者は「2年間のブランクのためで、特需のようなもの」と語る。
 他大学も事情は同様。横浜薬科大(横浜市)の担当者は「就職先に人気があるのは、病院などだが、規模を拡大しているドラッグストアの求人が多く、薬剤師免許を取って職に就けない学生はいない」と話す。


前述の新聞記事は一見すると、薬学部の卒業生はバラ色!のようですが
書かれている情報を個々に分析すると逆の面も見えてきます。

(その1)数年後には薬剤師は供給過剰になる
今は制度変更の影響で一時的に新卒の薬剤師が不足しています。この状況は一過性のもので、数年後には薬剤師は供給過剰になるという分析です。原因は新設の薬科大学・新設の薬学部が予想を超えてあまりに増え続けているためです。数年後には卒業生数が1.7倍の一学年15,000人以上になると予測されています。これでは仮に薬剤師国家試験を少しくらい厳しくしても、新卒の薬剤師の数は今より確実に増えます。

(その2)薬剤師としての仕事は増加していない。
 病院勤務や薬局に勤務する、いわゆる薬剤師の仕事というのは退職者がないとポストが空かない場合が多く、新たな雇用機会というのは少ない職種です。資格さえ取れば、資格どおりの仕事につける医師や看護士とは違って、薬剤師の資格は病院勤務や薬局に勤務する薬剤師としての仕事を保障してはくれません。今までは薬剤師国家試験に合格した新卒のうち約半数が薬剤師として働き、のこりの半数は製薬企業などに就職しており、適度に住み分けがなされてきました。しかし今後は6年間も教育や実習を受け1.5倍の高額授業料を投資して取得した資格ですから、より強固に薬剤師の仕事につこうとするでしょう。
地方の薬剤師不足は続くので、地方からの求人は強いでしょうが、都市部では早い段階から供給過剰になる見込みです。またドラッグストア業界などからの求人は増加しても、それらは希望する就職先とは言えないわけです。要するに「求人はすごく多いが希望の就職先につくのは困難」という状況が予想されるのです。
「薬剤師の資格があれば将来困らないだろう」と漠然と考えている人や、6年間の学費は大変だが卒業後に高収入の職に就けるから大丈夫などと安易に期待している人は、もう一度よく考えてみるのも良いでしょう。


(注)
薬学部六年制は平成18年度よりスタートしており、その一期生が20123月に薬剤師国家試験に臨みました。すべての大学が6年制に移行したと考えている人が多いですが実はそうではありません。一般に、薬剤師の資格取得を目的とする大学はすべて6年制に移行しています。これに対して国公立大学の一部などで、主に薬科研究を行うことを目的に設置されている薬科では4年制を残しています。4年制から薬剤師国家試験の受験資格を得るには大学院に進み修士課程または博士課程を修了する必要があります。