ユリンからデートのOKをもらえてから、なぜだか落ち着かない日々を過ごしていた僕。








そして今日はデート当日。

いつものように行き着けの高級イタリアンに予約を入れ、ジュエリーも購入しサプライズで花束を届けてもらう手配も終わらせた。








後はユリンを迎えにいくだけだな…彼女喜んでくれるかな








彼女を乗せて店に到着。
いつものようにスタッフに車を預け入り口に向かうユリンをエスコートしようと…








ユリンは、入り口から少し離れた場所で佇んだまま動こうとしない。








「どうしたの?」





「ねぇスンヒョン。ここって凄く高くて有名なお店だよね?」





「あぁ…そういえばオーナーが取材が殺到して困ってるって言ってたよ。ここってそんなに有名なんだ。」





「ちょっと待って!私こんな高いお店の支払いが出来るほど持ち合わせないよ。」





「えっ…?」





「だから、お金あんまりないの。給料日前だし今月ピンチなんだよね。」




「ユリン…もしかして自分で支払うつもりだった?…バカだな。今日は僕が君を招待したんだから、ぼくがご馳走するんだよ。そんな事心配しなくていいよ。」





「駄目だよ。仮にも私は社会人、あなたは学生よ。学生におごってもらうなんてダメだよ。」





「そんな事言われても…。」





「いい?スンヒョン。ここで支払うお金は誰のお金?」





「ここはいつもカードだけど…」





「あっそう。じゃあカードの支払いは誰が?」




「両親だけど…」





「私、あなたのご両親にご馳走してもらう理由はないわ。」





「どうして?こんな事言われたの始めてだ。今まで誘った女の子は皆喜んでくれたよ。
皆当たり前のようにご馳走されて、プレゼントも貰って当たり前のように受け取ってくれた。女の子ってこういう風にされると嬉しいんじゃないの?」





「ねぇ、スンヒョン。きっと大半の女の子は、あなたみたいなかっこいい男の子と高級なお店で食事して高価なプレゼントをされたら嬉しいと思うよ。



私も女の子だから嬉しい。こうして準備してくれたスンヒョンの気持ちにとても感謝してる。



でもね、私これでも働いてるの。いくらデートに誘われたからと言って大学生のあなたにご馳走してもらう気はないの。ごめんね。



私はあなたと普通に若い子達が普通に食べに行ける店でいいんだよ。



プレゼントも、ちゃんとお付き合いをしてお互いにプレゼントできたらいいんじゃない。




高級なお店だから美味しいんじゃなくて、二人で食べるから美味しいお店がいいわ。



あっ…ごめん。私一方的に…あなたの気持ちも考えずに…。」





ユリン…








僕はしばらく黙ってユリンの言うことを聞いていた。





僕のもてなしを否定された事を怒るより、ごく当たり前の事を当たり前のように教えてくれるユリンに目を覚ましてもらった驚きの方が大きかった。





やっぱりユリンは、他の女性とは違うんだ。





僕の周りにいる女の子はブランドを身に着け、遊びにふけり、男性にお金を使わせても当たり前と思っている。





ユリンは、人として当たり前の事、僕が忘れてしまいがちな普通でいることを真面目に真剣に教えてくれる。





謝らないといけないのは僕のほうだ。そう、これは僕のお金であっても実は違うんだだね。今まで彼女達の優越感のためだけにお金を使ってたんだね。








「分かった。じゃあ、いつも友達と行き着けのイタリアンでもいい?」





「うん。」













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それから僕はできる限りユリンをデートに誘った




幸いいつも彼女は快く承諾してくれるけど、ちゃんと付き合ってる訳でもないし、そろそろハッキリさせないとな。










今日もスンヒョンとデート。





でも私達恋人ってわけでもない…だってお互い意思確認した事ないし…
スンヒョンからの告白はないし、私から出来るわけもない。





それに私は彼より5歳も年上だし、きっと彼も周りの女の子と違うタイプだし珍しいのね。だから誘ってくれるのかしら…




私、好きになんてなっちゃいけないんだ、逢えば逢うほど欲張りになってしまう。もっと逢いたい…もっと一緒にいたい…でも私から気持ちを打ち明けてしまうと、この
関係も壊れてしまいそうで怖い。





デートの帰り。私はいつも笑顔でサヨナラを言うの、彼の車が見えなくなるまで見送る。もしかしてまた戻ってくるんじゃないか…そんな期待をいつもしてしまう。

いつまでこんな気持ちままでいなきゃいけないんだろう。





















なんだか今日のユリンの様子がおかしい…いつものユリンじゃない。
なんだか会話中も上の空で、ぼんやりしている。




「ねぇ?ユリン体の具合でも悪い?」





「ううん…大丈夫よ。なんで?」





「だってずっとぼんやりしている。楽しくない?」





「楽しいよ。」





ユリン、顔引きつってるけど…





「何かあるんならちゃんと話して、それとも僕には話せない?」





「いや…そうじゃなくて…あ~どうしようかな?
言ったら楽になるかな?
あ~もうどうなってもいいや。」





「スンヒョン。私と付き合ってくれない?」





「………。」





「駄目…かぁ。」





「なんで…なんでユリンが言っちゃうんだよ。それは僕が言う台詞でしょ?もうどういうシチュエーションで言うべきか考えてたのに…」





「あ~ごめんなさい。私やっぱり駄目だ。「」





「ううん…大丈夫だよ。


じゃあ僕からも改めて…ユリン僕と付き合ってくれるね?」














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再会から始めてお互いの気持ちを確かめる事が出来た。









当然2人が愛し合うのに時間は要しなかった。








仄かに色づいた蕾がやがて深紅の花を咲かせるように、愛し合うたびに彼女は美しくなっていった。








彼女はいつも僕の腕に抱かれながら言うんだ。



「スンヒョン私を離さないでね。」





「もし離れてしまったら必ず見つけだしてね。お願いよ。」













赤く咲き乱れた大輪の花は僕をたちまち虜にしてしまったんだ。もう二度と僕達は離れられないほど深く、深く愛しあってしまったんだ。








そして、この幸せな時間を永遠にしたいと願わずにはいられなかった。








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僕は以前から予定していた語学留学に1ヶ月程韓国を離れることになった。ユリンと離れるのは辛かったけれど、自分の立場を考えれば仕方ない事だ。





出発の日、ユリンは仕事のため見送りにはこれなかったけど、またメールするばいいよな。






行ってくるね。ユリン…




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おはようございます。



今日も1日頑張りましょう。