自作競馬予想ソフト「理想」を大幅改良しました。

改良点は以下の通りです。


●一部の基準タイムデフォルトを変更

 →当プログラムでは、基準タイムの初期値をレコードタイムとしている。当初は、地方競走については、仮定した速度により推定した基準タイムとしていたが、各競馬場毎のレコードタイム(中央とのレベルの違いを考慮して補正したもの)を設定するよう変更。海外競走については、1着馬のタイムを基準タイムとした。


●距離に対する補正を変更

 →当初は、基準タイムに対するタイム差の補正を距離に応じて細かく設定していたが、これを一律の値とした。結局、一律の値としても、基準タイム側で距離の違いが考慮されるため。


●過去競走の”格”を考慮するよう変更

 →本来、基準タイムはG1か一般競走かに関わらず、同じとしてよいと思われるが、基準タイムの更正の過程で必ずしも収束していない場合が多いため、レースの格が微妙に考慮されるよう変更した。


●勝負付けによる補正を新たに追加

 →過去競走情報が十分にない場合等、スピード指数評価の信頼性が下がる事を考慮して、同一競走に出走した馬同士で既に勝負付けが済んでいる事を考慮するようにした。ただし、過去競走情報が十分な場合は、逆に考慮しない方がよいようだ。


●上がり3ハロンタイムの補正を追加

 →以前検討したところによると、上がり3ハロンタイムを考慮しなくても、基準タイムを用いたスピード指数のみで足りていると判断されたのだが、再検討の結果、補正を考慮するよう変更することにした。


●成長による上積み(or減少)率を血統別に設定するよう変更

 →当初は、過去競走から得られるスピード指数に対して、馬齢・性別に応じて一律に上積率を設定していたが、馬毎の血統によるデータテーブルを作成し、血統による変動を考慮するようにした。


●見習い騎手に対する取扱いを修正

 →見習い騎手の場合、騎乗技術不足によるばらつきを考慮し、スピード予想への重みを下げることにした。


●海外輸送の馬の低減を新たに考慮

 →直前に海外競走に出走した馬の能力を一律低減することにした。


●複数頭出し厩舎の割増を追加

 →同一レースに複数の馬を出走させている厩舎に所属する馬を、割増するようにした。


変更した内容は概ね以上です。

基準タイムを含め、上記のパラメータは、過去の結果と予想の誤差が最小になるよう、毎日シュミレーションしています。

変動させるパラメータの数が膨大なため、当初よりも多くの時間を要することになってしまいました(現在はパソコン2台で行っている)。


また、現在、以下の内容を検討中です。


○各予想に対する重みを馬場状態により変動させたらどうか?

 →当プログラムは、状態・スピード・展開の大きく分けて3つの予想を数値化して、各馬の総合値を求めている。
  各予想に対する重み係数を当日の馬場状態によって変動させることが考えられる。


○出遅れぐせを考慮したらどうか?

 →出遅れぐせのある馬を低減したり、再現確率を能力の低い側によせる措置が考えられる。出遅れかどうかは1コーナーの順位で判断するしかない。ゲートの奇数番と偶数番で扱いを分けることも考えられる。


○騎手変更の影響はどうか?

 →騎手変更については、変更後の騎手の能力が評価されるので、本来は考えなくてもよいはずだが?


○病み上がり騎手の低減

 →落馬負傷後に、復帰した騎手は以前の能力を発揮できない可能性が高い。ただ、これを考慮することは難しそうだ。そもそも、病み上がりかどうかの判断が困難。