熊野本宮から大斎原に向かいます。
大斎原と書いて「おおゆのはら」と読みます。
「大斎原 大鳥居」という看板があるので、
迷うことなく行くことが出来るよ。
細い道を通り抜けると、
緑で満たされた畑の中に、
山の様に大きな鳥居が、そびえ立つ。
鳥居の向こうには樹々が生い茂る山々、
どこまでも高い空と雲。
「なんて豊かな土地なんだろう・・・。」
そう声に出てしまった瞬間、
平安時代に関東の田舎者が、
始めて熊野を見た時の感想のようだと思って笑ってしまった。
なんて美しい景色なんだろう。
もともと熊野本宮は、この大斎原にあったんだって。
明治22年(1889年)に大洪水で、
ほとんどが流されてしまい、
現在の場所に移転したのだとか。
「蟻の熊野詣(ありのくまのもうで)」
と言われるくらい熊野詣が流行った平安時代の人は、
この大斎原に詣でていたんだね。
鳥居の真下に来ると、その巨大さが更に実感できる。
荘厳だなぁ。大斎原は空が高い。
「神が舞い降りた地」という言葉を
素直に受け取れる場所だ。
鳥居をくぐり、熊野川へ向かう。
昔は音無川を渡り、川の水で身を清め
熊野本宮の聖域に入るという習わしだったんだって。
水垢離(みずごり)は出来ないので、
熊野川の水で手だけお清めした。
水は驚くほど澄んでいて、
手を清めただけ禊をした気になるくらい冷たい。
魂が洗われるような気分になる。
大斎原は聖域なので、写真撮影は禁止。
私は鈍感なので霊的な何かは感じなかったけど、
大斎原の中は広々として気持ちが良かったので、
大きく深呼吸をした。
心地よく清々しい場所だったなぁ。
神話の時代に想いを馳せて、
何も考えずに木々を見上げる。
理由は分からないけど、
とにかくここは気持ちが良い。
大鳥居と天の川(おおとりいとあまのがわ) | 地域の人がすすめる熊野古道の新たな魅力100選 | 熊野古道 (kumano-kodo.jp)







