ジョルダーニ家の人々 | Un bel giorno di tredici

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~ある素敵な13日~

イタリアに関することを中心に、
楽しいこと好きなことを書いていきます。

『ジョルダーニ家の人々』

(le cose che restano)

 

監督:ジャンルカ・マリア・タヴァレッリ

脚本:サンドロ・ペトラリア/ステファノ・ルッリ

 

上映時間6時間39分。

 

長すぎだろう・・・。

 

上映前に思ったのは

 

「ここにいる人たち、これから約7時間もある映画観るんだぁ。

 よく観る気になったよね。

 ・・・皆、ちょっと変わってるよねぇ。」


そして気が付く。

私もこれから約7時間映画を見る人間だと。

 

超長編だったけど、

中だるみすることなく入り込んで観られたよ。
6時間39分観るだけの価値はあった。


Pane e tulipani~パンとチューリップ~

 

ちなみに、「ジョルダーニ家の人々」観覧者全員に、

Barillaのパスタがプレゼントされました。

家族の話だから、パスタくれたのかなぁ?

ありがたい。


Pane e tulipani~パンとチューリップ~

 

観終わった時には、

まるで一つの人生を 生ききったような感覚になった。

心地よい疲労感が残る。

 

家族全員で乗り越えるべき問題を、

個人の問題として一人で抱え込み、

ジョルダーニ家の家族は追い詰められていく。

 

家族の関係、不倫問題、移民問題、失業、

戦争、麻薬、恋愛、死、自分自身の気持ち。

現代イタリアが抱える社会問題が

各自に降りかかり、

時には一人孤独に、時には助け合いながら

生きていく。

そして、今度は個人に巻き起こった問題が

家族を一つに戻していく。

 

ラストは性別、国籍、世代を超え、

血の繋がりまでも越えて『家族』が出来上がっていく。

 

まさに

「そしてふたたび、大きな愛につつまれる」

だった。

 

以下ちょいネタバレ。

 

キーになる人間はシャーバという、

移民の女性だったと思う。

最初は人生を救われた人だったが、

最終的に周りの全員を救った人だった。

そして彼女の役割は誰に対しても「母」であったこと。

 

末っ子の不慮の死以来、

精神を病んで病院にいたジョルダーニ家の母を密かに支えたのも彼女。

長男の恋人を孤独のまま死なせなかったのも彼女だ。

 

終盤、家族は一人また一人と家に戻ってきて、

新しい家族も増えた家は賑わいを取り戻す。

 

でも、やはり何か大きな穴が埋まらない。

ラストシーンでジョルダーニ家のお母さんが

病院から家に戻った時に

 

「これでやっと家族が戻った」

 

って思った。

母はすごい存在。

父は居なくてもいいけど(笑)

まぁ、父も大きな存在に変わりはないんだけど、

母には及ばないよね。

休憩時間に友達と話したのが

 

「あのお父さんって、あのお父さんだよね?」

 

ってこと。

そう。

ジョルダーニ家のお父さんは

『あしたのパスタはアルデンテ』のお父さんと

同じ役者さんでした。

 

「あのお父さん、また不倫してたね。

 そして、また息子がゲイなんだね(笑)」

 

笑い話だったけど、現実の話として、

それだけ浮気とゲイが多いんだろうね。

まぁ、そんな話は横に置いといて。

 

いずれにせよ、観る価値のある素晴らしい映画だった。

良い話だから、

NHKで4回に分けて放送したら良いのに。

そしたらイタリアに興味ない人も見られるからいいのにね