アッピア街道の始点 | Un bel giorno di tredici

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~ある素敵な13日~

イタリアに関することを中心に、
楽しいこと好きなことを書いていきます。

この日はチェッレの家族とは別行動。

一人でローマの街に行きます。



まずはヴァチカンへ。

セキュリティーチェックの所に新婚さん2組が居た。

この日はローマ法王のミサがある日だから、

ローマ法王に祝福してもらうんだね!

素敵・・・。



サンピエトロ広場はミサに参加する人でいっぱい。



ローマ法王はカートに乗って、サンピエトロ広場の後方から登場!

いつもテレビで見てるのと同じだぁ。



ローマ法王のお姿が見たくて、椅子に乗る人々。



ミサでは穏やかな法王のお顔を拝見することが出来た。

まさか、ローマ法王を自分の目で

拝見できる日が来るとは思わなかったよ。

私はキリスト教徒じゃないけれど、

フランチェスコ法王が好きなんです。

この法王は宗教を超えて平和の為に活動してる

法王だよね。


ちょうど留学中にフランチェスコ法王が

法王になったから思い入れもある法王なんです。

あのコンクラーベの夜、

法王の最初の挨拶は本当に印象的だった。



ローマ法王のミサを見て、心が洗われた後は

幸せな気持ちのままアッピア街道にむかった。


ガイドブックにはバスに乗って行くって書いてあったけど、

バス乗り場がよく分からなかったので、

地下鉄ピラミデ駅(Piramide)から徒歩で行くことにした。


行くことにしたはいいけど、結構歩いたね(笑)

30~40分くらいかな?

壁沿いに歩いて行ったんだけど、

よくよく考えたら、これてローマの外壁なんだよね!

この壁がローマを守っていたのかぁ。

凄いなぁ。



やっとサン・セバスティアーノ門に到着!!

この正面がアッピア旧街道だ!



アッピア旧街道・・・・。

すでに、すごく感動しております。

今も車が走る道路として使われている。

交通量は普通の道と同じくらいある。


歩道は狭くて、人が一人歩ける分くらい。

歩道として道になってる部分もあれば、

途中から車道に白線が引いてあるだけの歩道に

なったりする。


車は結構なスピード出してるから、

徒歩で行く人は注意。

レンタサイクルが出来れば、自転車がお薦め。


ちなみに!

アッピア街道は街頭が少なく、人も少ないから

絶対に明るいうちに行ってください。



アッピア街道を入って少し歩くと

1マイルストーンがあった!


これよ!これが見たかったのよ。

これはレプリカで、本物はカピドリーオにあるんだって。


アッピア街道には距離が分かるように

1マイルごとにこの柱が立っているの。

この「マイル」は古代ローマ時代の距離で、

1000歩を基準にしてるんだって。


ブリンディシ(アッピア街道の終点)の柱を見て、

今度はローマ(アッピア街道の始点)の柱を見たよ。

感無量・・・・。


ちなみに、これは1マイルストーンなんだけど、

どこから1マイルかと言うと、

フォロロマーノから1マイルって意味なんだって。



アッピア街道を更に進む。

古代ローマ時代から多くのローマ人・イタリア人が

この道を通っていたんだよねぇ。

その道を自分が歩いているなんて・・・

タイムスリップした気分。



ここかぁ・・・・。

この分かれ道が、重要な分かれ道なんです。



分かれ道の左側にあるのが

『ドミネ・クォ・ヴァディス教会(Domine Quo Vadis)』。


思ったよりも小さい教会だ。

ドキドキしながら教会の中へ入る。



皇帝ネロの大規模な迫害にあい、

聖ペテロがローマの街を逃げ出しアッピア街道まで来た。

その時アッピア街道で、

すでに昇天したはずのイエス・キリストに出会ったという。

聖ペテロは


「主よ、どこに行かれるのですか?(Domine, quo vadis ?)」


とイエスに尋ねた。

すると、イエスは


「もう一度、十字架にかけられにローマに行くのだ。

(Eo Romam iterum crucifigi)」


と答えたという。

その言葉を聞いた聖ペテロは

ローマに戻れば処刑されると分かっていながら、

逃れるのをやめローマへ戻り逆さ十字架の刑に処され

殉教したという。


聖ペテロがイエス・キリストと出会ったという

伝説のある場所に建てられたのが、

この『ドミネ・クォ・ヴァディス教会(Domine Quo Vadis)』。


教会内にはイエス・キリストの足跡のコピーがあった。

オリジナルはサン・セバスティアーノ聖堂にあるんだって。

でも、ここで出会ったって伝説なんだよね。

イエス・キリストの足跡、大きかった。

背が高かったのかなぁ。


聖ペテロと同じく、私もここからローマに引き返す。

もと来たアッピア街道を戻りながら、

キリスト教徒でない私はいろいろ考えた。


私も今日、ヴァチカンからドミネ・クォ・ヴァディス教会まで

移動してきたわけで。

電車を使ったけど、聖ペテロと同じ道をたどってきた。


ローマの街を縦断し、アッピア街道に逃れ、

あの分かれ道で立ち止まった聖ペテロ。


私はキリスト教徒ではないので

伝説を100%信じることは出来ないけれど、

あの分かれ道で聖ペテロの心に

イエス・キリストの信念や信仰が強く蘇ったから

聖ペテロはローマに引き返したんだと思う。


私はサン・セバスティアーノ門を通り抜け、

カラカラ浴場の横を通り過ぎ、

チルコ・マッシモ駅(Circo Massimo)に歩いて行った。


長い道のりだ。


自分が殺されることを覚悟して、この長い道のりを歩くなんて、

いったいどんな気持ちだったんだろう。

普通だったら恐ろしくて、また逃げ出したい気持ちに駆られる。

それとも覚悟の上で信念を貫くのだから

落ち着いた気持ちだったんだろうか…。

想像もつかない。



アッピア街道を抜けた場所にもマイルストーンがあった。


今回のアッピア街道での時間は本当に素晴らしかったよ。

バスに乗るんじゃなくて歩いたから、

いろいろ考えることが出来たと思う。

素晴らしい一日だった。