今日、人生最大の夢が叶う日が来ました。
バルセロナ・サンツ駅の切符売り場で
ガイドブックを大きく開き
「por Figueres,por favor.(フィゲラス行きを、お願いします)」
出発は私のラッキーナンバー13番ホームから。
電車に乗り込み、約2時間の旅です。
フィゲラス!!
英語もスペイン語も分からない私、
しかもバルセロナから電車で2時間もかかる場所。
ツアー旅行では、絶対に来ない場所。
私の人生では一生来れないと思っていた場所、フィゲラス!
あの看板を見つけた。
そう『ダリ美術館』!!
イタリア好きになるもっと前からダリ好きだったんです。
子供の時にこの美術館の事を知ってから、
死ぬまでに一度は来てみたかったの。
でも、一生来れないと思っていたの!
胸は高鳴りながらも、道すがら市場があったので
覗いちゃったよ(笑)
フィゲラスは何もない小さい街だって聞いてたけど、
こんなに大きな市場があって、賑わってるんだね。
バナナ美味しそう。
甘~い匂いが漂ってきたぞぉ。
おじさんが何か揚げてる。
チュロ~~~ス!
揚げたてのチュロスが美味しそう!!
しかも子供や若者じゃなくて、ご年配の方が好んで買っている。
フィゲラスのソウルフードなのかしら。
素敵な文化だわ。
これは、たまらん。
一袋買っちゃいました。
砂糖をいっぱいかけてもらって、いただきます♪
なんか、生地に塩味がある。
不思議な味。
想像よりもフィゲラスの街中は賑わっていて、
オシャレなお店も沢山あったんだよ。
「ゴゴゴー シュワーン!!」
動いてない電動のおもちゃに乗って
オートレースを楽しむ子供。
さすがフィゲラスの子。
ダリのように想像力が豊かだ・・・。
やってまいりました『ダリ美術館』!!
さすが、凄い人気だなぁ。
美術館内に入るまでに長い行列が出来てた。
美術館に入る前からダリの世界が炸裂してる。
腕が逆さに付いた黄金のマネキンと、
この辺一帯はダリの遊び心と悪ふざけで彩られていて、
美術館の前にはダリのをリスペクトしているのか、
なんともふざけたおじさんがいました。
一応、小銭入れてもらうための袋を置いていたんだけど、
大道芸してるわけでもないんだよね。
そこから少し離れたところに、
アコーディオンを奏でるおじさんも居た。
このおじさんはアコーディオンも上手だし、
曲のレパートリーも多いの。
さっきのふざけたおじさんがアコーディオン邪魔しに来た!!
自分ではコラボしてるつもりなんだろうけど、
明らかにアコーディオンのおじさんが迷惑がってる!(笑)
この辺の名物おじさんなのか、現地のガイドさんと
親しげに挨拶を交わしていたよ。
いったい何者?(笑)
楽しい行列の時間を過ごし、いよいよ館内へ!!
館内も黄金のマネキンが沢山居るよぉ。
来た!
『雨降りタクシー』!!
1ユーロ入れると、タクシーの中に雨が降るシステム。
この割れたガラス窓からタクシーの中が覗けるんだよ♪
わぁ、これを覗く日が来るとはぁ♪
マネキン、キモーイ♪
後部座席のマネキンもキモかったよ。
しかも車内は蔓草で覆われていて、ジメジメした感じ。
森なの?タクシーなの?
不思議不思議。
入り口付近にはダリのデッサン画がずらりと並んでいた。
初めから完成図が頭の中にあるというよりも、
描いているうちに想像が膨らんで異様な姿の
作品が完成していくという印象をうけた。
黄金や高価な宝石を使った作品もあったよ。
デザインはダリの物なんだけれど、
そこにはスキャンダラスなものはなく、品のある作品が並んでいた。
この宝石の部屋に石碑が飾ってあった。
沢山の人がここをダリのお墓だと思って
写真を撮っていた。
「こんな所にダミーを創るなんて。しかもこんなに立派に。(笑)」
ダリの思惑にまんまと乗っている人たちを見ながら、
このふざけたおじさん・ダリの冗談を楽しんだ。
大きい卵型の人。
あの扉の向こうには、どんな世界があるんだろう。
あの世の入り口なのかしら。
美術館中央部分は開放感のある広い空間。
とっても心地よくて、ずっとここに居たいと思える場所だ。
リンカーンのモザイク画も大きく飾られている。
裸のガラの後ろ姿がリンカーンの顔の中心にあるの。
計算されつくしただまし絵。
でも、ただのだまし絵じゃなくて、
この裸婦と空の色が本当に美しい芸術作品になっていたの。
念願かなってここまで来れたんだもん、
ご本人にご挨拶したいじゃん。
感動しながら、このホールの中心にしゃがみ込んだ。
なにも刻まれていない白い石の上に手を置き、
「ダリさん、やっとここまで来ましたよ。
素晴らしい美術館ですね。楽しませてもらいます。
ダミーのお墓もみんな本物だと思ってましたよ(笑)。」
と心の中で呟いた。
周りの人は何で私がしゃがみ込んでいるのかも分からず、
目の前を素通りしていく。
そう、ダリの本当のお墓はここなの。
本当にほとんどの人がその事を知らないみたいで、
お墓の上を素通りして行きます。
ホールの中心にあるから、
皆がお墓の上で写真を撮ったり作品を見たりするの。
「ここに居るとも知らずに。」
と、皆の足元でほくそ笑んでいるんだろうね。
つまりここは、ダリの大きな霊廟ってこと。
雨降りタクシーの上に立ってる裸婦の銅像が
十字のようにも見えてくるよね。
これは読みすぎか(笑)
死んでからも人を驚かせたり楽しませたりするダリ。
でね、ここバリアフリーになってて車いすの人も
この坂を上って中央ホールに行けるの。
素晴らしいね。
マティスのような作品を描いてみたり。
ピカソのような作品を描いてみたり。
こんなに可愛い裸婦像を描いてみたり。
反戦の思いをこんな風に表現したり。
石だけで生々しい女体を表現したり。
彼には描けない技法なんてなかったんだようね。
常識を打ち破る天才は、基礎がしっかりしている。
ダリ、惚れ直しちゃうねぇ。
これは女神たちに誘惑される男の絵。
そう思いながら上を見上げると巨大なタライがっ!!
しかも変な絵が壁に描いてある!
なに?ひょうきん族のノリ?
完全にひょうきん族のノリで作ってるね!
大好き。
はい、ぷぷっぴどぅ~!
目の部分は風景画になっていたんだ?
これだけでも素晴らしい作品だなぁ。
ラクダの体に掛けられたレンズから中を覗きます。
ワクワクするぅ♪
きたぁ~。
マドンナ、ブス~~~(爆笑)
全然マドンナじゃないじゃん!(爆笑)
超、面白い。
子供とか、大爆笑してるの。
こうやって人を楽しませる芸術作品を創ってるのが素敵だよね。
何でもないんだけど、ダリのパンの絵が好きなんだよねぇ。
神々しささえ感じる。
で、そんなことを思ってる人間の前に
黄金のパンとか置いちゃうでしょ、この方。
ダリといえば、パン!!
パンはキリストの体、ワインはキリストの血を意味してるけど、
ダリはどんな気持でパンを大量に張り付けたのかね。
これも有名なオブジェだね。
カモの羽の壁の前に変なマネキン。
頭の上のパンの上にはミレーの晩鐘を模した木彫りの人が乗っている。
ミレーへのオマージュ?
悪ふざけ?
マネキンの首に巻きつけたテープの絵が・・・。
♪クビが~ 離れ~て~ 付いて~くよ~ん♪
みたいな!!
悪ふざけだね!完全に悪ふざけで創ったね!(笑)
トウモロコシの髪の毛、人形の顔の目、
写真撮りすぎてここには全部乗せられないけど
「スキャンダラスでシュール」
彼の代名詞ともいえる言葉がそこかしこに散りばめられていたよ。
寝室のような場所には溶ける時計の絵もあった。
骸骨の頭に飾られたバラの花も素敵だったぁ。
天井にはダリとガラの身体が大きく描かれている。
宗教画のような美しさ。
自己賛辞の天才ダリ。
その一方で、心に闇も抱えていたダリ。
幼くして死んだ兄と同じサルバドールという名を
付けられ、自分と同じ名前が墓に刻まれているのを見た幼少期。
自己の存在を証明する必要があった彼。
幼少期は、洗濯場で1人絵を描いている子供だったんだって。
ダリの体から出ている引き出し。
引き出しは『秘密』を暗示しているけど、
どんな秘密があるのかな?
でも、この引き出しは逆さに付いているから、
ダリには秘密なんて何もないよという
ガラへのメッセージなのかな。
晩年はダリとガラの関係は冷め切ったものだったらしい。
美術館を出ると、あの有名な壁に出会った。
これだよ!
これ、すんっっっごく見たかったの!
パン、パン、パン♪
楽しいね。ダリってば本当に楽しい♪
ここからは木梨 憲武様のお話をいたしますよ。
このパン屋。見覚えある人いるでしょ?(笑)
憲さんが『デザインってなんだ?』でダリ美術館に来た時に
ここでパン買ってたじゃん♪
わぁ。普通にすごく美味しそうなパン屋さん♪
パン屋さんの時計が、あのパンの形してる(笑)
買いましたぁ♪
残り2個だったよぉ~~~~!
買えたの、超ラッキー!
あと一歩遅かったら売り切れだったよぉ♪
はい、これ!!
同じパン!
ダリと同じパンだし、憲さんと同じパン!!
ダブルで凄い♪
憲さんと同じポーズで壁とパンと一緒に記念撮影してると、
外国人の観光客2~3組が、それを見て大爆笑してくれた。
言葉は分からなかったけど、大爆笑しながら
「わ~お!同じパンじゃん!ウケる!」
みたいなことを言っていたよ。
憲さんのおかげで、スペインで笑いを取ってきましたよ。
憲さん、さすがです。
このパンが実在するのを知ってる人が少ないみたいで、
外国人の方達、ウケながらも超驚いてたもん。
このベンチに座り、ダリ美術館を眺めながら
憲さんのパン(ダリのパン)を食べた。
人生、最高の瞬間だよぉ・・・。
うわ!パン、美味しい!!
まわりパリパリの中フワフワ。
フィゲラスの伝統的なパンなんだって。
他の都市でも探したけど、全然見なかったよ。
ダリも憲さんも、このパン食べたんだねぇ。
それだけでパンの美味しさが倍増する。
あ~、壁の上の卵見てたらゆで卵食べたくなってきた(笑)





























































