ライヴの帰り道、友達に「なんで、みんな『ロックンロール!!』って叫ぶの?ってか、Rock' n' Rollって一体なんなの?」と聞かれました。

「Rock' n' Roll」って、なんでしょう。

その友達に「何だと思う?」と聞いたら、「音楽ジャンルの1つだと思っていた」ということでした。そして、そのジャンルを叫ぶ意味がわからない、と言う事でした。ま、確かに。「ジャズーー!」とか「レゲェ~!」とか、言いませんもんね。

Google先生に聞いてみると、ジャンルについての記述もありました。ロックというジャンルの中に、ロックンロール、というジャンルがある、という話もあるし、ロックとロックンロールはまた別のジャンルだと言う人もいます。

キースリチャーズ(Rolling Stones)は、「Rockはみんなできるけど、Rollができないんだよな」とか「Rock Rock言ってるけど、Rollはどうした?」と言ったとか。

私はRock' n' Rollとは、「生き方」というか、「美学」というか、そんな感じでとらえています。Rockというものに、自分の生き方や美学を加えて、自分のRock' n' Rollを作っている、と思っています。

よく、やりたい放題に、めちゃくちゃにやることを「ロックだねぇ、ロックンロールだねぇ」なんて言っているのを聞きます。でもソレは違うと思います。

生き方や美学は、人ぞれぞれ持っているものですから、個人の違いはあるとは思いますが、自分がこうだ、と思っていることを貫くためには、ある一定のルールや節度があります。それを守れなければ、Rock' n' Rollではないのではないかと思います。

ギターマガジンのウィルコジョンソン(※1)の特集号に、チバくんのインタビュー記事が載っていました。ウィルコジョンソンは2013年に末期のすい臓がんと診断され、その後、奇跡の生還を果たした、Mr.ロックンローラーですが、彼は延命治療をしなかった。それについて、インタビュアーはチバくんにこんな質問をしていました。

「末期がんで余命を宣言されても、延命治療をせずに最後までロックンローラーとしての人生を全うしようとしていましたよね。そこについてはいかがですか?」

チバの答えはまさにロックンローラーの答えそのものだった。
「それはでも、人によるんじゃないの?そこは別にどうでもいいね」

私はそれを読んで「やっぱり、チバは私のロックンロールジーザスだ!!」と胸がドキドキと高鳴ったのをはっきり覚えています。

自分自身がこうだ、と思ったRock' n' Rollを、ただ貫く。自分は自分、他人は他人。だけど、自分と違うからと言って否定するわけではない。それはそれで、受け入れて、認める。ただ、自分と違うってだけ。それはそれで、別にいいじゃない。そうして、自分のRock' n' Rollをシンプルに生きる。これがチバユウスケであり、Rock' n' Rollだと思います。

また、2011年6月9日のロックの日にミュージックエアでオンエアされた「ウィルコジョンソン・チバユウスケ ロック対談」でチバユウスケがロックについてこう語っていました。

「ライヴを観に来ている時間だけは、ぶっ飛べるし、全て忘れちゃう、そうなりたくて、そうしてもらいたくて、みんな観にきてるんじゃないのかな、それがロックンロールだと、俺は思う。で、日常に戻って、次のライヴを楽しみに、それまで頑張れるぞ、みたいな、そういう存在でいたい」と。

みんな、そんなチバのライヴを観て、Rock' n' Rollが目の前にいることに興奮し、Rock' n' Rollを直に感じて、全身が刺激される。そうして自分の中のRock' n' Rollが沸き立って、いてもたってもいられなくなって、「ロックンロール!!」と叫ぶんじゃないかな。そうなんじゃないかな~あの叫んでいるお兄さんたち。



※1ドクターフィールグッドのミスターマシンガン・ギタリスト。2013年初めに、末期のすい臓がんを患い、余命10カ月であることを公表した。延命治療はおこなわず、最後までステージに立つと宣言し、ロックンロールを鳴らし続けた。1年後、彼のファンである別の医師のセカンドピニオンにより手術の末、奇跡の生還を果たした。まさに彼の生きざまこそ、ロックンロール!