ライヴチケットを入手するため、「さよなら最終兵器」のCDを40枚購入し、自分の分を除いて残ったCD達は、友達に配布することにしました。(下記※1)ただ、友達にせっかくのThe BirthdayのCDをやみくもに配るのもどうかな、と思い一応考えました。「音楽好きだけど、The BirthdayのCDは買わないだろう」と思われる友達をチョイスして配りました。

その中の1人の男の子が、CDを聴いた感想として、「チバはもう、言いたいことないんじゃない?」言っていました。もちろん間違いだ、とは言いません。私はチバではないですし。ただ、彼はバンドをやっている人で、歌詞書きだと聞いていたので、ちょっとビックリしてしまいました。歌詞そのままを見るんだなぁ、と。

そこで、私がチバの歌詞について「日頃思っていること」を伝えたかったのですが、うまく言えませんでした。私もなんとなく感じていることで、改めて誰かに話すようなものでもなかったので、まとまっておらず。。。でも今日、ある方(下記※2)にその話をしたら、私の心にあるものを綺麗に整理できたような気がしたので、忘れないように書いておきたいな、と思いました。

「チバはもう、言いたいことないんじゃない?」
そもそもチバは歌詞にメッセージを込めているのでしょうか。
名曲「シャチ」の中では「メッセージなんて腐ってるぜ」とうたっています。
そして数年後、雑誌のインタビューでは「メッセージがないっていうのもメッセージの1つなんだけど」とも言っています。もちろんメッセージがある時もあるのでしょう。しかし、一番の目的は違うように思います。

私の考えですが、チバユウスケの歌詞は、The Birthdayの曲は、そしてThe Birthdayのライヴは、聴く人・観る人に「刺激を与えること」なのではないかと思います。

彼らのメッセージや考え方を押し付けるのではなく、聴く人を刺激することにある。そうして、聴く人の想像力を掻き立てることにより、私たちの日頃の何気ない生活の活力になったり、今まで見えてなかった新しい自分自身を発見したりする。さらには、その刺激によって自分の中のメッセージに気づき、自分が発信できるようになったりする、のではないか、と考えています。

チバユウスケは自分自身の歌詞について、答えを明言することは、ほとんどありません。インタビューなどで「この歌詞は、こういうことを意味している?」と聞かれると、「…そういうことなのかなぁ~」や、「う~ん、考えてなかった」と言って、はっきりと答えません。

もちろん彼の言葉通り、感覚で作っているから、具体的なものへ繋がらないのかもしれません。しかし、私は「チバは言いたくないのだろう」と思っています。なぜなら、聴く側それぞれで感じることは違っていて、それらを大事にしたいから、と思っているのではないかと。それがロックンロールだと私は思います。(それについては横道にそれるので、後日書きたいと思います)

そういえば、MI6(SSTV)にチバが出た時、ジュニアさんが「チバさん、不思議な歌詞書きはりますねぇ~」と言ったら、チバは少し笑って「そう?」と言っていましたね。不思議だと感じた、そういう意見もあり、それもそれでいい、チバがそういっているように感じました。

自分自身を主張しただけの曲は、わかりやすいけど、その替わりに、私の周りをぐるっとまわって、それで何も残さずに去っていく。こういうのをBGMというのでしょう。バックグラウンドミュージック。

フジケンも言っていましたね。
「君に伝えたい事がある 君に伝えなきゃいけない事が… 」ここでチバユウスケは筆を置きました。何を伝えなければいけなかったのか?「BECAUSE~なぜなら~」がタイトルのわりには、肝心な部分は言っていません。表現には欠落が必要だと誰かが言ってました、と。

チバくんの歌詞は、すべて言わないのがいい。
皆それぞれに、「私」にまかせられている感じがいいんです。
あぁ、それだけでも、彼に伝えられていればなぁ。

※1 少し前、The Birthdayから「さよなら最終兵器」というシングルが発売される時、CD購入特典として、タワレコのインストアライヴのチケットが抽選で当たるというキャンペーンがあった。The Birthdayでは初めてのことだったし、ライヴが私の誕生日だったということもあって、絶対に行きたかったので、40枚購入しました。めでたく当たりました。どこかのアイドルファンと比べると、まだまだ、かもしれませんが、私にしては結構な出費でした。

※2 The Birthdayのファンでもないですし、The Birthdayの曲もお聞きになったことのない方です。でも、おかげでモヤっとして、整理できていなかったものが、わかってきました。