前回の続きですが

ちょっとだけ趣向を変えて

マレーシアで10年生きてきた

日本人海外駐在員が考える

英語教育の重要性について

 

私の自論は

無理して子供に海外での英語教育なんて

全く必要ない

そんなことより日本人の

アイデンティティの方が100倍価値がある

と思います。

 

英語なんて必要になった時に勉強すればいい

普通にコミュニケーションとる程度なら

1年位死ぬ気で勉強すればいいと思う

もしかしたら翻訳機械の性能向上で

むしろ語学能力の価値なんて

過去のそろばん能力のように

不要なものになる可能性すらある

 

翻訳機械は別に置いておいたとしても

1年位で取得可能なスキルを得る為に

日本人が本来持っていて当たり前な

礼儀作法や思考回路

勤勉さ、まじめさ

 

これらを失うのは

トレードオフとしては

失う物の方が大きすぎると思う。

しかもこれらは大人になってから取り戻すのは

非常に難しい気がする。

 

そもそも

マレーシアの

インターナショナルスクールで

中途半端な英語で

発展途上国の教育を受けて

将来何になりたいのか?

って話。

 

将来何が何でも海外で働きたい

職業差別するつもりは毛頭ありませんが

ウエイトレスでも観光ガイドでも

ホテルの従業員でも

海外で働けるなら何でも良い

ってのが子供の将来の夢なら

悪い選択ではないかもしれない

 

しかし、仮にマレーシアの

インターナショナルハイスクール卒業して

 

将来医者になりたいとか

弁護士、司法書士になりたいってなったら

何処の国で資格取るの?

ってなると思う。

 

中学高校でちゃんと日本語勉強してない子は

専門書の漢字とか読めなくなっていると思う。

漢字や日本語を勉強しながら法律の勉強とかって

想像したくない程大変だと思う。

 

もちろんそのまま

英語圏の先進国の大学へ進学して

その国で司法試験や医師免許が取れれば

なんの問題もないが

そこまでたどり着ける人は確率的には

10人に1人もいないのではないだろうか?

 

そもそもそこまで行ける位

勉強頑張れる人は

日本でも普通に大成できる

ポテンシャルがある人だと思う。

 

もちろん、ローラーとかみたいな

芸能人などを目指すなら

海外で中途半端な英語でも

全然良いと思いますよ

 

ただ、

世の中の帰国子女の一定数が

バイリンガルどころか

セミリンガルって呼ばれて

困っている現実

 

もし本当に英語と日本語がある程度喋れることが重要なら

日本語がかなり堪能なマレーシア人なんて結構いるからね

彼らの大半は

英語、マレー語、中国語、日本語

4ヶ国語を話す

 

でも、彼らそんなに給料高くないから

彼らの言語能力が世界中に需要があって

世界中どこでも活躍できるか?

ってそんなわけないでしょう

 

それなら基本は英語が喋れる日本人って人材を目指すべきで

英語がネイティブでも日本国籍持っているだけで

日本の事なんもしらない人材なんて

海外に出たら何のアドバンテージも無い場合が多いと思う。

持っているパスポートが強いくらいしかメリットがない

 

英語が喋れれば世界中で仕事が出来るとか

訳のわからんこと言っている

マスコミを時々見るが

それならなんで

アメリカやイギリスの失業率が

日本より高いんだって話だよね。

 

ただ、ごくまれに

世の中には天才ってのがいて

日本で普通に育った日本人中学生が

高校くらいから海外に出て海外のインタースクールを

首席で卒業

アメリカの大学に奨学金もっらって進学

 

なんて偉業を達成しちゃうから

うちの子もって

勘違いしちゃう親が後を絶たないんですよね

 

彼らは元々天才で日本にそのまま住んでいても

東大とか海外の一流大学に留学して

スーパーエリートになる人材で

高校生で海外に留学したから

スーパーエリートになった

わけではないんですよね。

 

特に

母子留学でマレーシア移住を考えている方

是非お子様の為にも

この辺良く考えてからお越しください

 

マスコミなどの

偏った情報に惑わされずに

あなたのその選択が場合によっては

ご子息の選択肢を狭める結果になる可能性があることも

重々頭に入れて慎重に検討してください。

 

私は母子留学を全否定している訳ではございません

あくまでも一つの意見としてお聞きくださいませ。

その3 へつづく