前回からの続き

 

私の感覚からすると

今時の若者や子供のほうが

我々の時代よりも

裕福で贅沢になっていると思う。

 

今時の子供って、

穴が開いていたり

シミがついている服着てるような

子供なんて見かけないもんね。

みんな本当に綺麗な服スーツ乙女のトキメキ着てる。

 

今の子は

食う物おにぎり我慢してでも

いじめられないために

汚い恰好は出来ないなんて言う

評論家の意見も聞いた事があるが

 

我々の時代のだって

酷い、いじめがそこらじゅうで

頻繁にあったし

汚いとか臭いとか言われて

いじめられている奴も

たくさんいた。

 

今時の若者に

今の年寄りは良いよな

なんてうらやましがられるような

幸せな時代を生きてきた覚えは

一切ないと思う。

 

今時の若者がうらやましがる

年寄りには

私のような氷河期世代の中年は

は含まれていないのかもしれませんが

 

私の世代より

私の親世代の方が

戦後のもっと貧しい

幼少時代を過ごしているし

 

私の祖父の世代は

戦争に行っていた時代。

 

将来どんなに良い老後を送れるから

と言われても

戦争爆弾銃に巻き込まれるくらいなら

今のままの生活の方が比較にならんほど

幸せだと思う。

 

”ラーゲリより愛をこめて”とか観ました?

あの映画実話を元にされているらしいが

実際はあんな甘いもんじゃなかったと思う。

もっと悲惨だったと想像できる。

 

今時の若者がうらやうような

いい目を見てる世代があったとしても

それは、長い歴史の中で

本当に針で刺すような

ピンポイントの

ほんの10~20年間に生まれた人のことだろう。

 

私は俗にいう

氷河期世代のど真ん中だが

 

我々世代が社会に出る少し前

私が高校生~大学生だった頃

所謂、バブル経済の崩壊後

 

リストラや大会社の倒産などが

大きな社会問題となっており

 

世間の風潮は

これからの時代は

会社に依存し過ぎてはいけない

社畜のように尽くして働いたって

報われるとは限らない

 

会社命、仕事命の人間なんて

かっこ悪い

仕事より家族や

プライベートハートラブラブ時間

を優先するほうが

人間らしくて

残業断る人の方がカッコいい

 

就職先に望むのは

給料は二の次

完全週休2日

土日祝日休み

休出夜勤残業無し

 

自由に生きる

が 新人類 の望み

ってもてはやされていたと思う。

 

当時の自由の象徴と言えば

 

ロン毛の江口洋介

 

愛という名のもとに の 時男だったかな

とか 

ひとつ屋根の下 の あんちゃん

みたいな生き方にみんなあこがれていたと思う。

 

そんであれから30年経って

給料よりも休日

仕事よりも家族

を優先してきた結果

多くの会社の

世界的競争力が相対的に下がって

日本が貧しくなったって

そりゃそうだろ

なるべくしてなった

としか言いようがない

 

いや逆に、日本日本が地球世界に比較して

優位に裕福だったのなんて

ほんの20年だけでしょ

1975~1995年くらいのものじゃない?

 

強いて愚痴を言うなら

プラザ合意って

なんとか突っぱねられんかったんかよ

ってことくらい。

 

もともと

資源に乏しく

世界最大のマーケットである

ヨーロッパやアメリカ相手に

商売するのに

立地的な有利も特に無い。

 

むしろ一時とは言え

GDPで世界2位になれたのなんて

従順で勤勉な性格の日本人が

欧米諸国の労働者の2倍以上

働いていたからでしょ。

 

給料が変らずに

労働時間が2倍以上から1倍になったら

労働コストが単純に2倍以上になるんだから

相対的に優位性が下がるのは当然の結果だと思う。

 

極端な話

明日から全ての労働者が

2倍強の労働時間働けば

単純計算は出来ないだろうが

GDPが2倍になって

1人当たりGDPは

世界31位から一気にトップ10入りするし

国別でドイツに抜かれるのは

まだ遠い未来の話になるだろう。

 

話を戻して

若者が年寄り世代を

うらやむ理由のひとつに

今の年寄り優遇の年金制度

 

我々の世代以降は払い損になる

とかよく聞く

 

年金の受給年齢は今後

さらに引き上げられて

私の世代が受け取れるのは

70歳からになるのは

ほぼ確定的だろう

 

60歳から年金貰っている

今の年寄りはずるい

なんて言う人も多いが

 

冷静に考えると

 

今の80歳くらいって

大多数が高卒か中卒で

平均で18歳くらいから働いていた

労働期間の大半を

週休1日で働いた旧世代。

当時の年間休日が

日曜、祝日と盆と正月

52+10+3+5

70日とすると

年間労働日数は295日

 

18~60歳の 42年 ×295日/年 

 生涯労働日数 = 12,390日

 

一方で私の世代は半数以上が大卒

週休二日で年間休日は今時

約120日なので

年間労働日数は245日とすると

 

22~70歳の 48年 ×245日/年 

 生涯労働日数 = 11,760日

 

ちゃんと計算したら羨ましがっていた

年寄り世代の方が

我々より働いていた事実。

 

残業とか休出、有給休暇なども考慮すれば

実際はもっとその差は大きい可能性もある

 

発想の転換

視点を変えると

 

昔の人は

若い元気な現役時代は最低限の休みで

年老いて仕事を引退するまで

仕事しかできんかったが

 

我々やそれ以降の世代は

彼らと比較すると

 

若い元気な現役のうちから

老後の余暇を前倒しで

今週末に使えているとも考えられる。

 

そう考えるとむしろラッキーとも思える。

 

年老いて

よぼよぼになってから

いくら大金掴んでも意味はない

年金なんてそりゃ

大いにこしたことは無いが

生きていける

ギリギリもらえりゃ

いいじゃん

 

老後に悠々自適な年金生活が

あろうが無かろうが

 

そんな事より

今まだ若いうちに休日が多い

今の時代に生まれた幸運を満喫して

幸せに生きる方が

絶対人生が楽しい

 

重要なのは今ある休日や就業後の時間

余暇をいかに有意義に過ごすか

今を楽んでない人

あなた損してますよ

 

長くなったが

何が言いたかったのかというと

 

無い物ねだりしたり

過去の人を嫉んだり

 

失った20年とか30年とか

過ぎた時間を後悔しても

過去の政策を非難しても

何も生まれないので

 

過去の失敗を教訓に

学ぶことは大事だが

 

もっと大事なのは

未来の為に今できる事

これから出来る事

にフォーカスする

 

後向いて前進することは出来ない。

 

仮に定年が70歳だとすると

私は48年間の労働人生の

(22歳~70歳)

まだ折り返し地点を
ちょっと過ぎた程度なので

 

あるかわからん老後より

今ある休日を楽しみながら

 

これからの日本経済が

少しでも良くなるように

仕事も精一杯頑張ります。

 

定年したらマレーシアに戻って来て

ゴルフゴルフしながら悠々自適にくらしたい

なんて話を時々聞くが

 

今、マレーシアにいるんだから

いまゴルフ楽しんだ方が絶対いいよ。

今の方が絶対体も自由に動くはずだしね。

って思う。