先日高校時代の後輩からFacebookにメッセージが届いた。

何年も連絡を取っていなかった上に、特に親しい仲でもなかったので「なんだろう?」
と思いながら内容を見てみると内定先の企業から「働くとは何か?」についての論文を書くように言われたが、どのように書けば良いのかわからないので助言が欲しいとのことだった。




以下内容の一部(名前は伏せます):




後輩:
先輩お久しぶりです!!後輩です。
お元気でしたか??
あの、突然で申し訳ないのですが、もし差し支えなければ
先輩にとって「働くとは何か」「何のために働くのか」を
教えていただけませんか??
内定先の会社から出た課題で、これについてのインタビューして
論文を書かなければいけないので、答えていただけたら嬉しいです。
失礼します。

私:
お久しぶりです後輩さん。相談相手に選んでいただき光栄です。
自分は特殊な生き方をしているし、そんな大した人間でもないので企業が求めているような模範解答が出来るとは思いませんが、出来るだけ役に立てるように自分が考える要点を書きます、参考程度になればと思います。
 
元々の「働く」ということの起源を遡ると動物が水や食料を得るために移動したり狩りをしたりするところから始まっていて、原始的時代では生存するための最低限の行為だったと考えています。もちろん生まれたばかりの赤ちゃんは動物でも人間でも親の保護が必要になりますが成人すると自分で自分を養う術を身につけなければなりません。動物も人間もここまでは同じですが人間は知能が著しく発達し動物とは明らかに違う生態系、社会構造を持つようになりました。

(略)

という感じでその後 昔の社会構造は~その時代の人はこういう精神で、目的で~現代は~みたいな感じで

働くという概念を
1.進化、歴史、社会の変化
2.その時々の精神論
3.個々の目標、目的
4.その他自分が考えつく関連する要素
と絡めて論文を書いていけばいいと思います。

それともし私が上記の「働くとは何か」「何のために働くのか」の質問をされたら。

回答は

「働くとは自分の目的を達成するための手段である。」
「目的を達成するために働いている。」

になってしまいます。

単純明快過ぎて回答としては不合格になるかもしれないですね・・・。
ただ私は働くことに明確な目的を持っているのでこうなってしまいます。

役に立ったかな^^;

後輩:
先輩!!
ありがとうございます!!
実は論文の構成の仕方も悩んでいたので、本当に助かりました!!(´;ω;`)
参考にさせていただきます!!

もう一つだけ、質問させて頂きたいのですが、もし十分なお金があるとしても、先輩さんは目的達成のために働き続けますか??

私:
人間は好奇心旺盛な生き物で、その好奇心のお陰で人間社会は発展を続けているわけですけど、その好奇心を満たすための手段は「学ぶ」事にあると思います。十分なお金を手に入れたのなら、自分は2年ほど旅行や趣味で遊び呆けた後に(笑)学校(専門や大学)に通い始めると思います。何故深く学ぶかと言うと深く学ばなければ「本当に好き」かどうかわからないからです。かじっただけじゃわからないですよね。

食っていけるかいけないかという条件が自然に適用されてしまうこの世の中で本当にやりたいことを職業に出来る人は少ないとおもいます。

例えば私は映画を作りたいと思っていた時期がありますが、実際映画監督で食っていけるのかと聞かれると可能性は高くないと答えます。
これはかなり不健全なことであると思います、自分が本当にやりたいと思っていることが現実的な外的要因でできないからです。

でも十分なお金が有るのならそれらの外的要因で縛られることはなくなり、本当の意味で開放されます。

何も気にせずに自分の好きなことを探し、それを極めることが出来るならなんと素晴らしいことでしょうか?

だから私の現時点での働く目的は「社会的制限から開放され、自分の本当にやりたいことを思う存分探求できる経済的基盤を手に入れること」なんです。

自分が本当にやりたいものが仕事だったら、それはもはや「働く」=「生きるための手段」ではなくやるなと言われてもやり続ける「大好きな趣味をやる事」が「働く」という行為に成るんです。例えばジブリの宮崎駿さんは強制されるわけでもなく素晴らしい作品を世に送り出しているわけです。
自分のやりたい事をお金を気にせずに職業にできた人はこの世で一番幸せな部類に入ると思います。

言葉足らずでわかりにくいかもしれないけどもそれが現時点での私の個人的見解です。


質問の答えですが、私は働き続けます。なぜならさっき言ったように自分の大好きなことを学びそれをやり続けていると思うので結果的に働いている状態になってると思います

後輩:
なるほど、生きるためだけではなく、やりたい事をやるための経済的基盤も作るためなんですね。
今先輩さん自身で会社経営なさっているようですが、それはやりたい事ではなくて、やりたい事を実現するための一つのプロセスですか??

私:
そうです。ビジネスを自分でやると騙されることはあるし、毎日問題処理に追われるし、いざ破産すれば全部自分の責任です。できることならビジネスはやりたくないw
本当にプロセス、目的までの通り道、手段でしかないです。


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質問に答えることによって自分の仕事観を再確認することができました。

皆さんも何故働いているのか、その目的はなんなのか?
一度真剣に考えてみると何か人生に変化をもたらすかも知れません。