年月は流れ、ローマで名を成す映画監督になったサルヴァトーレ(トト)は 30年振りに故郷へ帰るのですが、それはアルフレードの訃報を受けてのものでした。 思い出の地パラダイス座は廃虚のまま残っていましたが、滞在中に爆破され瓦礫と なりました。もう思い出が無くなったサルヴァトーレは、立ち去る際にアルフレー ドからの遺品を手渡されます。フィルム缶、中には切り取られたフィルムが。 ローマに戻った彼は映写室に控え、フィルムの復元と上映を待ちます。
その答えをスクリーンから教えられたなら 映画ファンとしてそれ以上の幸せはないでしょう。巨匠エンニオ・モリコーネの美しい旋律と伴にフィルムがラッシュされるエンディングは映画史に残る圧巻となり、観る者の心を揺さぶります。 その目から涙が溢れ、やがて笑顔がこぼれる彼を見て私達も気づくでしょう。 きっと彼と同じ顔を今しているに違いないと…。 そして、この作品には映画への愛が溢れています。
映画好きの私にとってこの映画は欠かせません。といっても初めて観たのは3時間完全オリジナル版が発売されてからのことでした。作品の主題が最初の一般公開されたものと、3時間完全オリジナル版とではかなり変わってきています。まず最初の一般公開ものは少年時代の部分に重点がかかっていて、映画を愛する少年トトと映写技師アルフレードの友情にテーマがおかれています。完全版の方では、それに加えて、成長したトトとエレナの愛の物語が大きな部分を占めていて、全く違う作品になっているのです。
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