本格的な豪雨のシーズン | Passのブログ (情報部屋)

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昨日から今日午前中にかけての台風接近とそれに伴う豪雨はなかなかスゴイ雨でした。私が住む地域では主だった被害はありませんでしたが、東海地区では豊橋など(豊川沿岸)や浜松、関東地区では埼玉県東南部(草加・越谷・松伏)など至る所で大規模な冠水が発生した場所が相次いだようです。

 

民放ニュースの映像では草加市や越谷市などの冠水の映像や、東武スカイツリー線のせんげん台駅東口付近が冠水して被害に遭っている映像がありました。

 

店舗内でも浸水の被害が出たということで、東武線せんげん台駅東口周辺は過去2015年9月に起きた鬼怒川決壊の際にも冠水している地域でもあり、もともと沼地ゆえに水が溜まりやすいようです。

 

 

 

 

 

 

東武線沿線はこの他にも「塚」、「新」、「生」、「越谷」、「大」など地形や水由来の地名が多いことに気が付きます。せんげん台は「台」という字はついていますが、台地上の駅ではなくイメージ上の名付けなのでしょう。

 

 

 

 

 

 

この「せんげん台」という地名の由来で調べてみると、近くを流れる千間堀(新方川の旧称)の名を借用したもので、江戸前期に沼地を干拓し、悪水の排水路として掘削されたのが「千間堀」とのこと(千間堀=長い堀の意味)

 

この周辺には旧荒川や旧利根川などがあり、徳川幕府での江戸時代の治水事業の前はもともと大きな川が流れていた地域で、利根川の東遷(流路つけかえ)以降に新田として開拓した地域でもあります。

 

「越谷」の越は「台地のふもと」の意味があるらしく、その谷には水が流れやすいことを示しています。昔からの地名には意味があり、重要なキーワードがちりばめられていることが分かり、昔の人からのメッセージが込められているようにも思えますね。

 

5000年前は埼玉東部や東京下町はもともと海だったそうですから、土地が低い分、水が集まりやすいのは致し方ないと言えます。水害のシーズンを迎え、どのような地域や場所が洪水や鉄砲水に弱いのか、ここで改めて確認をしておく必要がありそうです。