昨日の日銀の金融政策決定会合で、前回の異次元緩和に続いて、長期金利上昇を抑える追加策の導入を見送ったことにより、期待感から失望感へと変わり、債券相場、株式市場、為替相場が大荒れの状態になってしまいました。
ちょっと落ち着いて方向性を見定める状況でもなくなってきているので、うかつに株式市場などには手を出せない状況に入ってきてます。
2008年のリーマンショックの時を思い起こせば、バブルが崩壊し、「下がるものは全部下がる」という状況でした。
巨額の資金を動かす投資ファンドが、だぶついた資金を世界中の資産に幅広く投資しており、各国の景気循環が同時リンクしていることを考えれば、次の大きなクラッシュでもリーマンショックと同様の全銘柄下落の相場となる可能性が極めて高いと考えておくべきなのでしょう。
今後のクラッシュにも負けない運用戦略の基本は、まず大きな下げ相場では円のキャッシュポジションでの管理が王道で、リーマンショックの際はまさに「キャッシュ・イズ・キング」の状態であったわけでした。
最初の大きな下げ相場では、キャッシュに留める時間をできるだけ長く保ちつつ、その後に国債金利が上昇してインフレになる方向になってはじめて通貨の価値が落ちるので、ここで底に落ちた主要銘柄やドルなどの外貨にスイッチすることが、一番シンプルで分かりやすい防御方法なのかもしれません。
もはや仕方がないので、しばらく円ポジションを多めに張って、いつかの暴落に備えておくのが、結果的には近道なのかなとも思ってしまいました。
(参考記事)
○もはや分散投資は通用せず クラッシュに負けない、3つの運用戦略(MONEYzine)
http://moneyzine.jp/article/detail/208238