「投資家」と言うと、多くの人々はすごくラクな生活を日々送っているのではないかと思っている方が非常に多いのではないかと思います。
もちろん、そういう方も少しはいらっしゃるかもしれません。が、ほとんどの投資家や事業家というのは、明日や来年のお金のやりくりの心配を常にしている人が圧倒的ではないかと思っています。
例え、成功している人であっても、将来は何があるか分かりませんので、ちゃんとした経営者であれば常にそういう見えないリスクを考え、いろいろ対策を練っているのではないかと思っています。(例え遊んでいるように見えたとしても)
「労働者」も、本当に成功している優秀な方であれば、専属契約を結んだり、特別な待遇をもらったりして、非常に恵まれた仕事人生を送っておられる方もきっといるでしょう。
どの業態であっても、その生活が恵まれているという人は、それまでの経緯はどうあれ「現時点では結果を出している人」と言い切ることができます。
最近、よく感じていることなのですが、「投資家」というのも「労働者」というのも、すごく対極のように思われるのですが、現実としてやっていることは、実は同じだったりもします。
どちらにおいても「労働・仕事・事業・投資で、将来的に結果を出すのか?出さないのか?」であるからです。
使う力がちょっと違うだけでしょう。労働者の場合は主にたくさんの時間を使って自分で働き、投資家はたくさんの資金を使ってお金を働かせているだけ、そのわずかな違いだと思います。
もし、労働で多くの時間をかけても、残念ながら結果が出なくなったとしたら、労働者はリストラに遭ったり、職場を追われてしまうというリスクが上がります。
同様に、投資や事業も多くのお金をかけても、残念ながら結果が出なければ、ロスカットに遭ったり、差し押さえを喰らったり、市場から撤退してしまうリスクも上がります。
最近では、会社や事業体も「金融商品」として次々と売られていく時代です。ある会社が別の会社に何十億円とかで売られたりすることも、日常茶飯事です。売買されて良かったかどうかは、全てその後の結果次第です。
「頑張って働いてさえいれば、給料は貰える」
「頑張って投資をしていれば、利益は上がる」
これも「結果を出していれば」の話です。
これまで親しまれた「終身雇用」や「年功序列」というのも、これまでの事業の成果に裏打ちされた結果論であったわけであり、否定するべきものではありません。
それを今後も続けたいのならば、今の仕事を引き続き「結果を出す」ことで、もっと長く続くのかもしれません。
だから、自ら決めた目標を達成して、その結果をきちんと出せば、働いていても、投資していても、何であっても、きっと報われて未来は繋がります。